BLOG

29兆円規模の補正予算成立
29兆円規模の補正予算成立

皆で「投資とイノベーションと所得向上の好循環」のスイッチ押すとき

<電気料金など負担を軽減します>
1.12月2日に29兆円規模の令和4年度第2次補正予算が成立しました。経済産業省関連予算11兆円のうち約半分に相当する約6兆円で足下のエネルギー価格の高騰に対応して電力・ガス料金、ガソリンなどの燃料油価格の負担軽減策を実施します。
また、12月1日から節電プログラムも本格開始しています。無理のない範囲で重ね着・
こまめな消灯など節電・省エネの協力をお願いします。

<成長力強化・生産性向上のための投資を支援>
2.残りの約5兆円は、中長期的な成長力強化のための未来への投資に充てています。①円安の機会を捉えた、半導体・蓄電池やバイオものづくり等の研究開発・生産拠点の整備など国内投資・国内回帰の促進、②電気自動車等の購入やインフラ整備の支援、③意欲と才能ある若手の支援やスタートアップによる新たな産業創出の支援、④リスキリング(職業訓練)から転職までを一気通貫で支援し成長分野への労働移動の円滑化など、実施してまいります。
また、福島第一原発でのALPS処理水対策も着実に実施すべく、昨年創設した300億円に加え、新たな基金500億円を計上し燃油使用量削減など全国の漁業者を支援します。

<中小企業支援>
3.中小企業支援として、成長のための資金繰り支援や価格転嫁対策、生産性向上など中小企業・小規模事業者の支援を強化します。事業再構築支援5,800億円(最大2億円補助)、生産性向上支援2,000億円(ものづくり補助金最大5,000万円補助)、資金繰り支援2,981億円など約1兆円を用意しています。

<省エネ対策支援>
4.また、事業者向けの省エネ対策として、最大20億円の省エネ設備導入補助はじめ今後3年間で5,000億円規模の支援を実施します。また、家庭向けの省エネ対策として、国交省・環境省とも連携し、省エネ効果の高い住宅の断熱改修への支援に1,000億円、給湯器の高効率化への支援に300億円、国交省の予算も含めて合計約2,800億円の支援を実施します。ご活用頂ければと思います。

<今こそ「投資とイノベーションと所得向上の好循環」のスイッチを押す時>
5.中長期的には財政健全化も念頭に置きつつも、正に今は今般の補正予算で、「投資とイノベーションと所得向上の好循環」のスイッチを押す時です。投資と賃上げの後押しが最優先であると考えております。経済界にはこれまでに無い水準の大胆な賃上げをお願いしています。増税には慎重であるべきです。
引き続き、全力で職責を果たしてまいります。

<テレビ出演のお知らせ>
12月9日(金) 朝6:30頃
NHKおはBiz 「この冬の電力需給対応、今後のエネルギー政策」
12月18日(日) 朝9:00~10:00(生放送)
NHK日曜討論 「エネルギー供給の現状と今後のエネルギー政策」