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医療の強化で命を守る
1.感染状況については、先週一週間の感染者数と今週一週間の感染者数とを比べた指標である先週今週比は約0.9と減少傾向に転じましたが、重症者数は遅れて増加する傾向があり、現に増加してきています。警戒感を持ち対応していかなければなりません。
特に、高齢者施設におけるクラスターが増加しており、高齢者の方々の命を守るために徹底した対策を講じる必要があります。

2.このため、医療提供体制を強化することが何より重要です。
① まず、重症化を防ぎ感染予防効果もある追加接種(3回目接種)の加速が急務です。私は2月2日の予算委員会の質疑で、1日100万回の接種ペースの必要性を指摘しましたが、その後政府も目標として掲げ、既に1日100万回のペースに達しています。高齢者の3回目接種完了者は2月17日時点で約30%ですが、2月中に希望する高齢者全員に接種できるよう政府を後押ししていきます、接種が進むまでの間、時間を稼ぐ意味でも3月6日まで31都道府県にまん延防止等重点措置を講じることとします。
② これまでの感染状況を見ると、オミクロン株では軽症・無症状の方が圧倒的に多いため、自宅療養者が54万人に及んでいますが、万が一症状が急変することに備え、これらの方々の健康観察等をしっかりと行っていかなければなりません。このため、まん延防止等重点措置の対象地域に住む自宅・宿泊療養者に対し、オンラインや電話で診療した場合の診療報酬の上乗せを2500円から5000円に倍増します。発熱外来の公表を上乗せの条件の一つとしています。
③ また、コロナ患者を受け入れる病床が一部の地域でひっ迫している中で、入院4日間経過後の症状が落ち着いた患者を受け入れる病床、緊急搬送件数1000台/年以上である医療機関として都道府県が必要性を認めた医療機関に、対応する病床あたり450万円の支援を行い、救急搬送困難事例の発生を抑えます。
④ さらに、高齢者施設での治療を支援するため、施設内療養を行う高齢者施設等への補助を、従来患者1名につき1日1万円から倍増し、1万円を追加補助します。
⑤ なお、最短15分程度でご自身で検査ができる抗原検査キットに関して、品不足が続いていましたが、1日100万回分以上の確保を見込み、品不足を解消します。また、検査キットが購入できない医療機関に対しては、国が緊急的な購入希望に個別に対応する窓口を設け供給していきます。

3.これまで講じてきたG7で最も厳しい水際対策については、海外で多数の感染者が出て日本にまだ入ってきていない状況下でオミクロン株の流入を防ぐ効果がありましたが、国内外の感染状況に大きな差が無くなってきた現在、社会経済活動の維持のためにも水際対策の緩和が必要です。
入国者の待機期間については、入国前・入国時の検査に加え、更に3日目検査の陰性を条件に、原則7日間の待機期間を3日にします。また、感染が落ち着いている非指定国からのワクチン三回目接種済入国者は待機期間をゼロにします。外国人の新規入国については、受入側の管理の下、観光目的以外のビジネス、文化、スポーツ(プロ野球・Jリーグの外国人選手等)、留学生、技能実習生等を対象とします。1日当たりの入国者数も3500人から5000人に戻しますが、今後さらに感染状況など見ながら段階的に国際的な人の往来を増やしていきます。

4.私が理事として参加している予算委員会における令和4度予算案の審議ですが、既に例年並みの75時間の審議を行い、集中審議も4回行うなど、政府与党として野党の要求に応え丁寧に審議を行ってまいりました。コロナ対策や経済対策を含む重要な予算案です。21日(月)に予算委員会での採決が決まりました。
一日も早くコロナの感染を抑え、経済の回復を進めていきます。