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医療の確保、ワクチン加速、テレワーク・オンライン教育
1. 感染力の高いオミクロン株の感染拡大が続いています。全国の1日の新規陽性者数が9万人前後と極めて高い水準で推移し、先週今週比約1.2と、今週の感染者数は先週の感染者数の約1.2倍となっています。まん延防止等重点措置の効果もあり、感染者の増加のスピードはかなり鈍化していますが、未だ増加局面にあります。先週今週比1.1でも10%増えているのです。一日も早く減少傾向にしなければなりません。

2.  東京の場合、仮に新規陽性者数が減少傾向に転じ、先週今週比が0.8になると仮定しても、現在の1日2万人程度から1日数千人の水準になるには約2ヶ月かかることになります。先週今週比0.5程度まで下げられれば、3~4週間で2万人の水準が数千人のレベルになりますが、なだらかな減少傾向となる可能性が指摘されており、その場合、感染者の総数は増え、そのうち一定程度の方は重症化することになります。

3. こうした状況の中で、以下の3点が重要です。
① 何といっても医療提供体制の確保が重要です。特に東京と大阪では、臨時の医療施設を含め、実際に稼働させられる病床を大幅に増床する必要があります。この点、岸田総理が東京都・大阪府の両知事と会談して、1000床の増床を行うとしたことは重要です。同時に、PCR検査の体制と、15分で手軽にできる抗原検査キットの供給を早期に大幅に拡充することも重要です。

② 三回目接種を1日も早く加速することです。足元で80万回/日程度まで増えてきていますが、できるだけ早期に100万回、あるいはそれ以上の回数の接種を行うことが重要です。2月中に高齢者のほとんどが三回目接種を終えることができれば、重症者数の増加を防ぐことができます。

③ オミクロン株については、若い方を中心に、重症化しにくいし、風邪のようなものと考える人も多く、基本的に社会機能・経済活動を維持すべきとの考えを理解していますが、国民の皆様の命を守るためには、感染者数を1日も早く減少させることが大事です。このため、社会経済活動への影響を考慮し、オンラインの取組みの強化、企業はテレワークの徹底、学校はオンライン教育(登校する生徒と組み合わせるハイブリッド含め)に取り組んでいくことが重要です。
 さらに、子どもの感染が広がっていることから、島根県のように知事の判断で、例えば週末の休日と組み合わせて数日間の休校などを行うことも有効です。

4. いずれにしても、ワクチン接種や医療確保のための時間を稼ぐ必要があります。
 その上で、減少に転じない場合や医療が逼迫する場合に備えて、緊急事態宣言の準備をしておくことが大事です。今後、緊急事態宣言のあり方の検討と合わせて、事業規模に応じた支援策についても検討していく必要があると考えています。

5. まさに、オミクロン株の感染力の強さ・速さとワクチン接種の加速化、医療提供体制の拡充との間のスピード勝負です。皆様におかれても経済社会活動、社会的機能を維持すべきという思いと、やはり医療をしっかり確保しつつ一日も早く感染を抑えてほしいとの思いと、両方の気持ちをお持ちの方も多いと思いますが、命を守ることを最優先に、そして暮らしも守る、その決意で自民党コロナ本部長の立場で、政府の取組みを後押ししていきます。

<テレビ出演のお知らせ>
○2月12日(土) 9:30~10:30 BSテレ東「日経プラス9サタデー ニュースの疑問」
○2月13日(日)19:00~20:54 BS朝日 「日曜スクープ」(19:15頃~20:10頃出演)