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神奈川県山北町での「ふるさと政談」に出席。小泉構造改革の「光と影」。
1.12月23日(水)、天皇陛下が76才の誕生日を迎えられた。内外での公務にご多忙であられるが、是非お元気でいて頂きたいと願うばかりである。

この日は、神奈川17区牧島かれん支部長の地元・足柄上郡山北町での「ふるさと政談」に出席である。この「ふるさと政談」は、谷垣禎一総裁、石破茂政調会長はじめ幹部・ベテランと若手が一緒になって、地方の皆さんとざっくばらんな意見交換を持とうという企画で、21日~23日、全国9ヶ所で開いており、この山北町では、私も石原伸晃組織本部長と一緒に出席である。

2.山北町は、東京から車で約1時間の場所、東名高速道路大井松田インターから山に入る、丹沢湖マラソンなどで有名な人口1万2千人強の中山間の田舎町である。瀬戸孝夫町長をはじめ、出席された皆さんから聞かされるご意見は、私の地元淡路島で聞かされる意見と共通点も多く、今や日本全国の地方の田舎の自治体の共通する悩みである。即ち、①人口の減少・高齢化、②農業はじめ第一産業の厳しい状況、③公共事業の大幅削減の影響も含めた商工業の停滞、などなどである。私から、地元淡路島の取組みや、総裁選の時にも訴えた「新しい共同体」の取組みや様々な試みについても話をさせて頂いた(写真①)。経済のグローバル化、情報技術(IT)の進展により、どこにいても世界中のどんなものでも手に入る時代である。このような新しい時代における地域の在り方、共同体の在り方について、各地で模索が続いているのである。この新しい動きを支援することこそが、「新しい保守」政党の役割であると確信しているが、いずれ私なりの考えをまとめ、「西村ビジョン」として打ち出したいと考えている。

3.この山北町に向かう途中、海老名サービスエリアに立ち寄った()。入口を入ると、コンサルジュ(総合案内)があり、有名な「KIHACHI」のアイスクリーム屋さんやパン屋さん、海産物の「三崎港」などの店が並ぶ()。TVでも紹介された地元の高座豚のメンチカツや黒ゴマ坦々麺()なども人気のようだ。街のショッピングセンターに来たかのような錯覚も覚えるが、こうした光景は道路公団民営化の成果であり、小泉構造改革の“光”の部分である。まさに民間の知恵・努力だからこそできることである。しかし、一方で、山北町でお聞きしたのは、地方の疲弊であり、小泉改革の“影”という面も否定できない。まさに、一日で「光と影」を目の当たりにした一日であった。