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種子島でH2Aロケット打ち上げ!
1.1月23日(金)、悪天候のため2日間延期されたH2Aロケットの打ち上げに立ち会うことになった。22日(木)の23時すぎの便で羽田から北九州空港へ。福岡市内まで移動し宿泊、就寝したのは夜中の2時すぎ。23日は朝6時起床で、朝一番の飛行機で福岡空港から鹿児島経由で種子島へ。

2.党の宇宙開発特別委員会の事務局長として、また、自民・公明・民主の超党派の会の事務局長として、中核的立案者の一人となり、議員立法による「宇宙基本法の制定」に(2008年5月22日ブログ参照)に携わっただけに、感慨深い。
 今回の第15回目の打ち上げとなるH2Aロケットには、地球観測衛星「いぶき」をはじめ、8機の人工衛星が搭載されている。
 「いぶき」は、世界各地5万6千ヵ所ものCO2(二酸化炭素)、メタンガスの濃度を観測する世界最先端の衛星で、この分野での日本の国際協力に大いにプラスとなるものである。
 また、話題の「まいど1号」は大阪の中小企業の皆さんの知恵と技術を結集したものであり、今回の成功は景気の急速な悪化に苦しむ中小企業にとっては大変な励み、勇気づけになる。さらに、ロケットの部品の一部には、私の地元企業「ミツテック」の製造したものも使用されており、郷土の誇りに思うところである。今後、こうした宇宙や海洋といった新たなフロンティアで日本の中小企業の技術が活躍することを期待するものである。

3.種子島空港に到着後、バスで「宇宙センター」へ。途中、さとうきび畑(写真①)、マングローブの植林()、美しい海岸線(、④)などを見ながら、1453年の鉄砲伝来や、日本で最初の水稲栽培の話などを伺う。「歴史と未来」の共存する島だ。しかし、だんだん、雲がたち込め始め、打ち上げできるかどうか心配になる。

4.「宇宙センター」では、野田聖子宇宙担当大臣や、「まいど1号」の製作者のお一人、今村博昭東大阪宇宙開発協同組合理事長はじめ、8機の衛星の製造者と、意見交換、インタビュー、写真撮影(、今村さんは野田大臣と私の間)。
 ちなみに、今村さんは、今から6~7年前、私が落選中にパーソナリティをつとめていたラジオ番組に出演して頂いたこともあり、久しぶりの再会である。その頃の夢がやっと実現し、喜びもひとしおである。

5.その後、センター内の展示施設を視察()。四川大地震などの際、写真撮影で大変貢献した「だいち」と実物大の模型の前で、佐藤茂樹・公明党代議士と1枚()。佐藤代議士とは、宇宙基本法の制定の際、自民党・公明党の責任者同志として共に条文をつくった間柄であり、二人で感動を分かち合った次第である。

6.いよいよ、打ち上げである。カウントダウンが始まる。発射台の3km内は進入禁止のため、ゲストハウスの屋上から見る。発射前の静けさ()の中、「5、4、3、2、1」となり、点火()。ものすごい音と煙、勢いで打ちあがる()。感動の瞬間だ。一生で一度かもしれない。わずか数秒。あっという間に雲の中に消えていく。煙だけがもくもくと流れていく()。そして、再び静けさを取り戻す()。
 日本の技術は捨てたものではない。まさに日本の「底力」である。資源のない国でありながら、「知恵」と「技術」でここまで発展してきたのである。この「知恵」と「技術」を中核に、「宇宙の開発・利用」、そして今の私の公務である「国際協力」のために全力でがんばりたい。大きな夢とロマンを抱きながら。