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約2000年前(弥生時代)の遺跡に思いを馳せて
1.1月24日(土)、午前中、全国的な話題となっている地元・淡路市の垣内(かいと)遺跡を訪問した。この「垣内(かいと)遺跡」は、旧北淡町の山の上(海岸線から直線距離で約3km、標高200m)にあり、黒谷の「ほ場整備事業」に伴う発掘調査の中で見つかったものであるが、今回発見された「鍛冶工房跡」では、弥生時代後半(西暦50年~220年頃)の竪穴建物跡11棟(9棟が円形、2棟が方形)が確認され、そのうち8棟の床面に強い熱を受けて赤く焼けている炉跡が確認されている(写真)。
 また、鉄器作りの素材となる鉄片など計45点の鉄製品、石鎚(ハンマー)や磁石などの石製工具もたくさん出土している。

2.何故、淡路島のこんな山の上で鉄づくりをしていたのか? 卑弥呼の邪馬台国の畿内説(関西説)を裏付けることになるのか? 「垣内(かいと)」という地名は何を意味するのか? 夢や想像は広がるばかりである。今後の専門家の分析・評価が期待される。

3.昨日(23日)は、宇宙や未来に思いを馳せた種子島でのH2Aロケット打ち上げ、今日は2000年前の鉄器づくりの遺跡、まるでタイムカプセルで飛んだかのような過去と未来を体感した。そして、その間に現在の私たちが生きているのである。
 日本人は、モノをつくり、工夫を重ね、技術を生み出してきた国民なのである。この長い歴史と伝統を今後も引き継いでいかなければならない。その責任を国民の代表としてしっかり果たしていきたいと思う。