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海外からの数多くの来客に対応。外交の最前線で。
1.先週も、地元と東京を3往復。選挙モードの活動だったが、30日夜、麻生太郎総理は「経済対策優先」で「解散総選挙の先送り」を表明された。現在の経済状況を鑑みれば、当然の判断だと思う。選挙モードに入っていた自分自身の頭や、後援会の皆さんの活動を切り換えるのは大変だが、「常在戦場」、いつあってもいいようにしっかり準備しておきたいし、まずは経済や生活の安定のために全力で責任を果たしたい。

2.さて、先週も外務政務官として多くの外国政府関係者と会談と意見交換を行った。
まず、28日は、「V-4」と呼ばれる東欧のポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキアの4ヶ国の中小企業政策担当者の表敬を受けた(写真①)。これらの国々はこれまで比較的賃金も安く、自動車、電機など多くの日本企業が進出しているが、その工場を支える地場の中小企業の技術向上、人材育成の手法等について意見交換を行った。私自身、石川県商工課長として出向した時、技術開発の支援や融資を決定する審査会にも何度も出席するなど、中小企業政策の現場を経験したことなどをお話しした。
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3.30日(木)には、まずカベルカ・アフリカ開発銀行総裁と面談()。私より、TICADⅣ(第4回アフリカ開発会議)への協力に感謝しつつ、そのフォーローアップとして、9月にナイジェリア、ガーナ、セネガルを訪問したことなどを紹介した。アフリカの発展に向けて、引き続きの連携を確認した。
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4.また、30日(木)の午後には、IDB(米州開発銀行)主催の中南米貿易投資セミナーに出席のため、来日している中南米の経済・外交関係の閣僚と面談。
まず、パナマのベルガラ貿易産業大臣、アレマン・パナマ運河庁長官と意見交換()。私より、昨年パナマ運河を視察したことを紹介しつつ、約6000億円のパナマ運河拡張工事に、是非日本企業グループが参入できるように要請を行った。
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5.その後、アルゼンチンのギアラディア外務副大臣の表敬も受けた()。アルゼンチンは、先日、フェルナンデス・デ・キルチネル大統領が「民間年金基金の国有化」を表明し、株価が急落。今回の金融危機の影響が危惧されていることころである。こうした状況も踏まえ、アルゼンチンや南米の金融情勢について意見交換を行った。特に来月15日に米国で開かれるG20(先進8ヶ国(G8)+発展途上国12ヶ国)の首脳会議にアルゼンチンのフェルナンデス・デ・キルチネル大統領も出席する。世界の金融不安解消に向けて今後も連携することを確認した。
また、既に導入を決定してくれたブラジルに続いて、アルゼンチンにおいても、日本方式のデジタルテレビの導入が検討されており、私からも強くお願いした。
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6.そして、夜には、私主催の中南米貿易投資セミナーのレセプション。冒頭、私より歓迎のご挨拶を申し上げ、その後乾杯の音頭を取った()。この音頭はスペイン語で少し話したが、これが中々好評だった。IDB(米州開発銀行)のプイグ副総裁とも意見交換()。
今回のレセプションの会場となった飯倉公館は何度もよく来ているが、外務大臣政務官として主催できるのは光栄なことである。
会場では、かつてティカル遺跡などを訪れたことのあるピラ外務次官をはじめグァテマラの代表団の皆さん()、この夏にハリケーンで大被害のあったハイチの代表団()、最近集中豪雨による被害のあったホンジュラスのレフェブレ大使()、そして、日系人のアシミネ大使のボリビア代表団()、ジャマイカのローズハウエル臨時代理大使()、エルサルバドルのパレデス大使やヘス・コスタリカ貿易促進事業団長官()など、中南米の多くの国々の貿易、投資促進関係者の皆さんと交流を深めた。

7.鉱物資源が豊かで、大変親日的な中南米諸国であるが、最近の日本政府のアフリカ重視を心配する向きもあった。私は、米国留学時代から何度も中南米を訪問しており、既に14ヶ国を訪問している。日本の政治家の訪問が少なくなっており、日本の存在感が小さくなりつつあることも聞く。もともと日本からの移住者も多い地域である。今後も、日本と中南米の関係強化に努めていきたい。