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アフリカ出張報告(その③)「ナイジェルアのジョナサン副大統領面談、日本・ナイジェリア・ビジネスフォーラム開催。人の縁はアフリカまで。。。」
1.9月15日(月)朝9時半、ナイジェリア投資促進委員会(NIPC)のベロ総裁と面談(写真①)。ベロ総裁は、以前に商工大臣もつとめ、この世界の専門家である。日本企業のエネルギー分野での進出希望を伝えると、ベロ総裁からは、ナイジェリアにおける各産業分野の状況について丁寧に説明を頂く。また、一ヶ所で全ての手続きを行う「One-Stop Investment Centre (OSIC)」の拡充も話され、現在のオフィスを案内してくれた。説明も論理的で、なかなかの人物である。2人で、マスコミのインタビューも受ける()。

2.次に、カウラ外務担当大臣と面談。福田総理からヤラドゥア大統領宛の親書を手渡す()。若い大臣であるが、中々しっかりしている。ベロ総裁とも友だちのようだ。いくつかの外交案件について意見交換を行う(詳細は明らかに出来ません)。
そして、11時、大統領府へ。ヤラドゥア大統領の病気説も流れる中、ジョナサン副大統領と面談(、⑤)。南部出身で、トレードマークの帽子をかぶり、多くの閣僚を陪席させての会談である。ありがたいことに、40名を超える団員全員を大統領府に招いてくれた。副大統領からは、日本からの投資の期待が話された。私からも、このミッションを第一歩として、投資が増えるよう努力したい旨話した。そのあと、再びかなりのインタビューを受ける()。

3.午後は、NIPC主催のビジネスフォーラム。ナイジェリアの各担当大臣から、それぞれの分野の状況について詳しい説明があった。夕方には、ナイジェリア石油公社(NNPC)()で、エネルギーを担当する大臣方と意見交換。その場で双日(株)とNNPCがガス・パイプラインについて、MOU(了解覚書)を結んだ()。日本の企業が、石油や天然ガスの権益を確保し、またLNG事業に参画をする第一歩である。他の商社や企業も活発に議論している。私の立場でできることは全面的にサポートするつもりだ。写真は、ヤクブ筆頭経済大統領顧問()、アジュモゴビア石油担当国務大臣(、手前右)、ヤラドゥア・ナイジェリア石油公社(NNPC)総裁(、中央奥)。

4.この日は、夜もレセプションがあり、ナイジェリアで有名なキャスター(ナイジェリアの「みのもんた(!?)氏」からインタビューを受けた。翌日の新聞各紙でも、一面トップで大きく取り上げられた()。

5.9月16日(火)は、一日移動日である。首都アブジャから南部の大商業都市ラゴスに国内便で移動し、それからガーナの首都アクラへ向かうが、ラゴスの交通事情や治安状況を考えて、約5時間空港の待合室で時間を過ごす。その間に在ラゴスの日本人会の方々と意見交換。神戸大学附属明石中の一年後輩がラゴスに滞在していることを知り、電話で話す。私の中学卒業以来、約30年ぶりの会話である。このアフリカの地で、地元の後輩と話をするとは思いもよらなかった。ちなみに、この訪問団には、もう一人中学の先輩がいるし、おじいさんが明石の二見出身というナイジェリア駐在の方もいる。驚くばかりだ。そして、メリーランド大学院の同級生のカヨーデ氏(現ラゴス大学教授)が空港まで会いに来てくれた()。米国留学中の91年当時に撮った写真を見て懐かしさがあふれる。こちらも17年振りである。人の縁はアフリカまで続いている。