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ブラジル・米国他南北アメリカ大陸出張報告(その③:ブラジル編(3)リオ・デ・ジャネイロNo.2)~リオのエネルギー・資源関係者と対話~
1.6月20日(金)、朝はペトロブラス研究所(写真①)。世界随一の深海掘削(油田開発)技術やバイオエタノールの技術を見る。昨日は、ブラジル国営石油会社・ペトロブラス社でガブリエル総裁と、今後の石油・エネルギー戦略について突っ込んだ議論を行った()。日本でのエタノール展開に意欲を示されたが、先輩の西川公也代議士とともに、日本の事情を説明した。そして私からは、国際展開についての今後の連携の可能性などについて議論をさせて頂いた。何しろ、保有する石油埋蔵量世界第4位、時価総額世界第6位(トヨタより大きい)の世界のトップ企業のトップ経営者である。さすがに言質はとらせないが、有意義な意見交換だったと思う。
(ちなみにブラジルでは、ガソリンにはすべて25%エタノールが混合され(いわゆるE25)、エタノール100%の燃料とともに売られている。アルコールの方が約1レアル(約60円)安い。(、④))

2.昼は、リオ工業連盟主催の昼食会。あの世界最大の鉄鉱石の会社・リオドセ社(現ヴァーレ社)や日本との協力でできた製紙会社・セニブラの社長を長年務められたバチスタ氏(真ん中)や、新日鉄との合弁企業・ウジミナス社の社長を長年務められたソアレス氏(右端)を交えての食事会である。私の隣の席にはラムプライア・元外務大臣()、少し右には、世界の有望若手トップ30に選ばれたヴァーレ社のアモリム氏()など、大変勉強になる会であった。

3.その昼食会をはさんで、リオに進出している日本企業の方々と意見交換会、ブラジル原子力産業公団トランジャン総裁との面談()、ヴァーレ社の国際担当マーチン氏との意見交換()など、短い時ではあったが、一時的に一行から離れて精力的に仕事をこなす。こうした対話を通じて、まさに日本にとってブラジルとの関係は新たなステージを迎えていることを実感する。心情的に近い国だけに双方ともに大きな期待を寄せているのである。インドとの関係において、私も走り回った結果、日印関係が飛躍し始めたように、今度はブラジルとの関係発展のために走り回らなければいけないかもしれない。
少し遠いが、いや地球の反対側で、ちょうど時差が12時間と昼夜が真反対の国であるが、腰をすえてガンバってみるか。