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ネット社会の行方、アフリカでの結核蔓延、漁業者の油被害救済策などなど
1.昨夜(8日)は、東京後援会「康風会」の恒例春のセミナー。ゲストにDeNAの南場智子社長をお迎えし、約450人もの方がご参加下さった。ご参加頂いた皆さんに心から感謝申し上げたい。様々なご意見をお伺いしたが、南場社長への賞賛が多かった。さすがである。創業時の苦労話もお伺いした(写真①)が、今や10代、20代、30代のほとんどの若者が、DeNAの提供するネット空間で、毎日活発に活動している。平均およそ50歳の参加者の皆さんは大変驚いておられたが、さらに度肝を抜いたのは、DeNAの今期の売上げが約290億円、経常利益が約120億円となることである。一部上場企業の方もたくさん来ておられたが、これだけの利益や利益率の会社はほとんどない。ネット社会の未来をしっかり見据えた経営力・ビジョン力に敬意を表したいし、私も負けずに、日本経済社会全体の未来を見据えてがんばりたい()。

2.9日(水)朝8時、党本部にて「地球温暖化対策推進本部」。私も幹事に任命された。第1回の本日は、政府から温暖化対策の取組みの現状・課題についてヒアリング。北海道洞爺湖サミットを控え、日本として世界のリーダーシップを取るべく、先進的な取組みを進めたい。

8時半、「雇用・生活調査会」。私が事務局長としてとりまとめた「中小企業労働者問題プロジェクトチーム」での提言(詳細はこちら)を報告。この件について、皆様からご意見を伺うために、党のホームページも立ち上げました。

9時からは国土交通委員会。「観光庁」設置のための「国土交通省設置法」改正案の審議。

その合間に、10時から日本アフリカ議連主催の「アフリカの今」写真展。国際NGOの日本リザルツ、世界の医師団とともに、赤十字の協力を得て、約40点の写真を展示した。多くの議員の方々とともに、町村官房長官のご視察も頂き、関係者の皆さんには大変喜んで頂いた()。ところで、アフリカで、エイズとともに結核の感染が蔓延していることに驚かされた。エイズが広がり免疫力が落ちているところへ、結核は空気感染していくそうである。しかし、1961年当時の日本の結核の感染率は、10万人当たり1012人と、現在(2006年)のアフリカ各国の感染率、例えば、南アフリカ(同)998人、シェラレオネ971人、私が昨年訪れたナミビア658人、よりもひどい状態であったとの話である。それを、日本は1990年96人、2006年17人と短期間で見事に(驚異的に)克服した。この経験・ノウハウこそ是非アフリカで実践できないものか。そんな意見交換もさせていただいた。

3.12時半、本会議。三度目の日銀総裁人事の採決。やっと白川総裁が決まる。しかし、今回も財務省OBとの理由で、副総裁候補の渡辺元財務官は、参議院で否決される。総裁:日銀プロパー(出身者)、二人の副総裁:「民間(学者)」と「財務省の国際金融の(元)責任者」というのは、結構バランスのいい人事だと思う。現に、つい最近まで民主党の鳩山幹事長も「渡辺元財務官なら同意できる」と発言していた。それなのにあえて否決したのは、民主党はまさに日銀人事を「政争の具」にしようと考えているしか思えない。

4.本会議終了後、「決算行政監視委員会」で質問のチャンスを頂く。地元明石海峡でのタンカー事故による漁業被害の救済についてである。私の質問()に対し、増田総務大臣からは「災害により地元の市に特別に生じた費用については、国として特別交付税でしっかりと対応したい」旨()、また今村農水副大臣からは「燃油高騰対策の102億円も含めて既存の予算で対応できるものはすべて対応したい」旨、さらに山田水産庁長官からも「漁業者が抱える既存の借金についても、個々の事情をよく聞いて返済猶予など条件の緩和を通達したい」旨、それぞれ回答頂いた。一歩前進である。困窮している漁業者のために、引き続き、沈没船からの燃料油の抜き取りなどを強く求めて参りたい。

13時過ぎ、科学技術立国調査会に新たに設置された「健康研究推進プロジェクトチーム」第1回目の会議。こちらも幹事に任命された。懸案となっている、新薬や医療機器の承認の迅速化について議論を行う。

14時半、幼児教育無償化について、文教関係の先輩議員・幹部と打ち合わせ。事務局長として論点を整理()。党内でも異論の多い、幼稚園と保育園の一元化について議論がかわされる。

15時半、「資産効果で国民を豊かにする議連」。電源開発の株式取得で話題のジョン・ホー氏がスピーチ。私からは、①国際的なルールに則った「外為法」に基づき現在審査中であるのに、このような形で騒ぎたてるのは決してプラスではない、②電源開発の株式を20%を超えて取得するには、この「外為法」の手続きが必要なことは最初からわかって株式を買い進めたはず。手続きについて今になって騒ぐのはおかしい。東京市場には、他にも割安な、あるいはガバナンスが効いていない会社(それこそ資産を有効に活用していない会社)がたくさんある。何故、電源開発を選んだのか、といった趣旨の質問を投げかけた。

残念ながら16時から、私が座長補佐を務める「国際競争力調査会:科学技術・中小企業ワーキングチーム」の会議があったため、中座。

5.夜は、先輩議員との懇親会。今後の国会の動きや超党派での連携の可能性などを模索したい。