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「道路財源の一般財源化の議論進む、合間に花まつり」
1.一昨夜(2日夜)、昨夜(3日夜)と、パソコンの調子が悪く、ブログを掲載できなかった。一昨日(2日)から昨日(3日)そして本日(4日)の活動をご報告したい。
2日(水)朝8時「外交調査会」。チベット情勢の説明を受ける。ダライ・ラマ14世が米国に行く途中日本に立ち寄られる予定であり、警備も含めてややピリピリした雰囲気。9時「中小企業労働者プロジェクト・チーム」。事務局長として論点整理を行う(写真①)。地方の中小企業の労働者の賃金が少しでも上向くように、取りまとめに向けてがんばりたい。

2.11時半頃、オーストラリア大使館で毎年恒例のスプリング・デー。桜の下でオーストラリア関係者と懇談()。そのまま「さくら議連」のさくら祭り。いつも私のセミナーを開く憲政記念館で、今年のさくら女王と記念撮影()。国会の混乱を忘れ、ほんのひととき心が安らぐ。

3.午後1時から、「党行政改革推進本部・公務員制度改革委員会」。公務員改革が大詰めを迎える。「省あって国なし」の「縦割り行政」を何としても排除しなければならない。「内閣人事庁」の設置と各省幹部職員の所属を巡って議論。私は「各省の幹部職員は、内閣の人事庁による一元管理、一元的な所属」を主張し()、M先輩から詰められたが、柳澤伯夫先生から、ドイツ政府の例も引かれながら「政府全体で人事を行うべき」との素晴らしいご意見を賜った。

4.午後3時半、「福田総理の提案を支持し道路特定財源を一般財源化する若手議員の会」に出席。このHPでも何度も書いてきた(1月22日ブログ参照)が、道路をつくるという目的のために、車に乗る方々にガソリン税という「特定財源」の形で負担してもらってきた。したがって、何の予算に使ってもよい「一般財源化」することに対しては、「受益と負担」の関係から言って、若干の疑問もあるし、必要な道路をつくるための予算をしっかり確保できるか、という不安もよぎる。しかしながら、国会での審議も十分行われず各省がコントロールする「特定財源」や「特別会計」をなくし、できる限り「一般財源化」し、予算の透明性を高めていくべきという私の基本的考え方から、やはり「一般財源化」を実施すべきと考える。あの小泉さんも、安倍さんもなし得なかった「一般財源化」である。まさに「災い転じて福となる」といった感があるが、国会の混乱が福田総理の「一般財源化する」との提案を生み出したのである。酒やタバコは「一般財源」として課税されている。ガソリン税も「一般財源化」するべき時が来たのである。

5.では、25円の「暫定税率」についてどう考えるか。道路に使わないことを決めるなら「下げる」のが正論であるが、一方で国・地方あわせて2.6兆円もの税収減となり、福祉や教育にも支障(しわ寄せ)が生じかねない。本来であれば、その分は消費税など広く薄く幅広く国民にご負担頂くのが筋だと思うが、仮に消費税の増税を考えるとすれば、今後も増え続ける年金の「基礎年金部分を全額消費税でまかなうこととするのか」、といった議論を十分に深めることが前提である。議論は簡単ではない。おそらく4月末に「暫定税率を維持する法案」と、5月の連休明けに「特定財源としての支出を定める法案」の二法案の衆議院での再議決の手続きがやってくる。前述の理由から、少なくとも本年の暫定税率維持が必要であるが、国民の皆さんに対してしっかりした説明が必要である。さらに、福田総理の提案のとおり、来年以降の「一般財源化」と、その使途(環境対策、少子化対策?)について、また、「社会保障制度の設計」と「消費税を含めた税制の抜本改革」と合わせて、来年以降の「税率水準」の検討について、しっかりとした筋道をつけなければならない。
この趣旨は3日(木)の同会でも発言させていただいた()。

6.あと、2日、3日、4日は「外交調査会」で北朝鮮情勢、「宇宙開発特別委員会・衛星系政策小委員会」で米国のGPS衛星を補完する準天頂衛星の役割などについて、「真・保守政策研究会」で、初代ダライ・ラマ14世東京事務所代表・ペマ・キャルポ氏から「チベット情勢」について、またWFP(世界食糧計画)議員連盟総会で、パウエル事務局次長・忍足謙朗駐スーダン代表からダルフール情勢などについて説明を受け、意見交換を行った。

7.来週も、福田提案をどう進めていくか、依然として協議を拒否している民主党とどう折衝していくか、など模索が続く。週半ばには党首討論も予定されている。協議が進むきっかけとすることを期待したい。