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米国・中南米出張報告(その3)~恒例、麻生外務大臣とワシントンD.C.へ(4月29日)~
1.毎年、この時期に、麻生太郎・外務大臣、石破茂・元防衛庁長官とともに、米国CSIS(戦略国際問題研究所)で開かれるフォーラムに出席するため、ワシントンD.C.に向かった。

2.今年のフォーラムでは、第1期ブッシュ政権のアーミテージ元国務副長官、マイケル・グリーンNSC(国家戦略会議)元上級アジア部長など知日派の方々と、日米関係、特に日米同盟のあり方について議論を行うとともに、パパ・ブッシュ政権時の安全保障担当大統領補佐官であるスコウクロフト氏、カーター政権時の大統領補佐官であるブレジンスキー氏、そして、私も通産省時代、「ハード・ネゴシエーター」(手強い交渉相手)としての認識を強く持っていた、元USTR(通商代表部)代表のカーラ・ヒルズ女史といった壮々たるメンバーの方々と、世界情勢、特に、北朝鮮核開発問題への対応、イラク情勢等について突っ込んだ議論を行った。

3.これらの多くの方々から、(直前の)安倍総理の訪米、特にブッシュ大統領との会談は
「大成功」であった、との評価を頂いた。北朝鮮が六カ国協議の合意内容を履行しない状況の中で、「3ヶ月ぶりに」ブッシュ大統領は「経済制裁」という表現を使ったし、日米関係の重要性を再認識したことも含め、大いに成果のあった総理訪米であった。

4.私にとっても、閣僚級の先輩方にまざって、様々な議論に参加させて頂き、大い
に勉強となったフォーラムであった。やはり、アメリカとのスムーズな意思疎通は極めて重要である。もちろん、世界の中で日本にしかできない役割もあり、環境保全、人材育成、平和構築、人権といった人類共通の価値を、日本として、しっかり主張し、実現していくことが大切であるが、我が国の安全保障の確保の観点、経済の安定・発展のためには、アメリカとの連携が何よりも重要である。毎年一回の訪米であるが、チャンスがあれば、年内にもう一度訪れる機会を探ってみたい。
  • 麻生外務大臣を囲んでの夕食会です。
  • 麻生大臣と。
  • 知日派の代表・アーミテージ元国務副長官。
  • マイケル・グリーン元NSCアジア上級部長と、現役のNSC(国家安全保障会議)のメンバーの方々と。
  • カーター政権時の大統領補佐官ブレジンスキー氏と。
  • 元USTR(通商代表部)代表・カーラ・ヒルズ女史と。当時「鉄の女」と呼ばれていました。
  • 下院の外交委員長、ラントス議員と。サモア出身で、あの小錦さんといとこです。
  • USキャピトル(議事堂)にて。
  • 米国の議員のオフィイスビル前で。各オフィスは我々の3~4倍の広さがあります。
  • ワシントンD.C.の象徴、ワシントンタワー。ワシントン内の建物はこのタワーの高さ以下に高さが制限されています。
  • 国務省日本デスク(日本担当課)のヤンエンさんです。台湾系米国人ですが、知日派そして、日米関係の仕事に携わっています。