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米国・中南米出張報告(その2)~先輩の待つコスタリカへ(4月28日)~
1.4月28日夕方、パナマシティを経ち、隣国コスタリカの首都サン・ホセに向かった。わずか1時間の飛行である。コスタリカには、高校、大学、通産省の先輩の鷲見良彦大使がいる。昨年は同期の山際大志郎代議士が訪問し、コスタリカの魅力を語ってくれたが、私も鷲見大使の在任中に、何とか訪問したいと思っていただけにお会いするのが楽しみであった。

2.鷲見大使は、相変わらずお元気で肩に力入らず淡々と大使としての任務を任うしておられた。そして、私のために、在コスタリカの日本の企業の方々を集めて下さり、コスタリカ情勢、日本との経済関係につて、意見交換会を設営してくれた。

3.世の中驚くことばかりである。何と地元明石の魚住出身で神戸大学付属明石小中学校の先輩である松下電気の影山英之さんや近くの西宮出身の桃谷多計彦さんなど、兵庫県出身者とお会いした。さらに、後にペルーの首都リマで大使館に勤務する若い山口敦司さんは、淡路島の西淡町の出身である。こんなに多く、地元出身の方々や母校の出身者が世界で活躍していることはうれしい限りである。(当初、三菱商事の長沼明久さんが灘高ご出身と掲載させて頂きましたが、日比谷高校ご出身の誤りでした。訂正してお詫び致します。)

4.さて、コスタリカと日本の関係であるが、日本からの観光客は年間5000~6000人。エコツアーが脚光を浴びているとはいえ、まだまだ少ない数である。日本から遠い上に、マヤ文明などの遺跡がないことや美味しい有名料理がないこともその理由のようである。しかし、短時間であったが、ゴンドラに乗って熱帯雨林の(サン・ホセ近郊のブラウリオカリージョ国立公園)の中を回るツアーはなかなかのものであった。残念ながら有名な赤い蛙などは見れなかったが、まっ青の蝶は感動的であったし、珍しいバッタやトンボ、鳥を見ることができた。海亀の産卵やジャングルクルーズなども堪能できる国立公園もたくさんあると言う。環境に関する関心が高まる中で、何百万種もの生物が存在するコスタリカについて、日本からの観光客が増えるべくピーアールを充実させていくことが、日本とコスタリカの関係にとって大事である。パナマ運河とのパッケージツアーやメキシコ遺跡との組み合わせなど、観光コースの設定や低料金について、日本として協力できることがあるのではないか。

5.コスタリカの輸出の大半は、工場を立地しているインテルの半導体である。そして高度1000m前後の地域で栽培が適している、と言われているコーヒーである。事業をうまく展開している「ブリット・コーヒー」の農園と工場を見学させてもらったが、アリアス大統領も「レイ」というコーヒー農園を経営しているとのことである。実は、日本・コスタリカ議員連盟の会長は森喜朗元総理であり、森元総理はアリアス大統領の一回目の大統領就任の時の総理であり、交友があるという。今のコスタリカの状況を是非報告したいと思う。
  • コスタリカの首都サン・ホセに着いた夜は、日本企業の方々と意見交換。
  • ゴンドラに乗って、ブラウリオカリージョ国立公園を回ります。
  • 見渡す限りジャングル・ジャングル・ジャングルです。
  • ジャングルの合間に火山も見えます。
  • ホタルの一種です。どこにいるかわかりますか?
  • バスケットを楽しむ若者たち。
  • 古い街並みは中々美しいです。
  • コーヒー園を見学しました。コーヒー豆からホントに葉が出るんですね。
  • コーヒー園での食事はコスタリカ料理です。