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東京スカイツリー開業に思う。
1.5月22日(火)、東京スカイツリーがオープンした(写真①、②)。電波塔としては世界一位の634m、建造物としては世界二位(一位はドバイのブルジュ・ハリファで828m)で、工事に際しては、世界的な高さの順位を意識し、先端部分を若干残し、最終的に積み上げて634m、世界二位となったものと聞いている。

2.総工費は650億円、鋼材は新日本製鐵製、エレベーターは地上から第一展望台(高さ350m)までを約50秒で昇る東芝製など、日本の技術の粋を集めた、モノづくりのシンボルである。展望デッキ(340m部分)のガラス床(写真③)は、旭硝子製で、「この部分は絶対に大丈夫、割れない」とお墨付きだが、このガラス床は初日も大人気で、上から覗くだけで圧倒される。また、展望台「天望回廊」からの眺望も素晴らしい(写真④)。

3.しかし、このスカイツリーから眺める東京の景色には、様々な感想を持つ(写真⑤、⑥)。第一に、高層ビルが少ないこと。この半年、ニューヨーク、シンガポールや香港などを訪問しているせいか、東京ほどの大都市でありながら土地の高度利用の低さに驚かされる。やはり、大都市では、中心部への集積をもっと進めるべきだと考えている。日本の異常な通勤時間の長さ対策にもなるし、集積は新たなサービス業を生み出す原動力にもなるはずだ。
第二に、土地の利用に余裕が全くないこと、狭い道も多く、地震が起こると大変なことになりそうだ。大至急、災害対策を急がなければならない。

4.いずれにしても、このスカイツリーで、東京観光が活性化し、少しでも日本経済にプラスになってくれることを期待する次第である。
  • 写真①
  • 写真②
  • 写真③
  • 写真④
  • 写真⑤
  • 写真⑥