BLOG
謹賀新年!新年の誓い。
1.新年明けましておめでとうございます。ご家族おそろいで健やかにお正月をお迎えのことと思います。
私にとって、昨年は激動の一年でした。前半は外務大臣政務官として、世界的な経済危機対策、気候変動問題、ソマリア沖海賊対策などを担当し、世界の首脳と意見交換を重ね、政策を立案・実行しました。8月には衆議院総選挙。皆様のおかげで、3期目の当選を果たせましたが、残念ながら、自民党は歴史的大敗。そして、党の建て直しのため、世代交代を訴え、総裁選挙への立候補。続いて、衆議院本会議での鳩山首相に対する代表質問(10月28日)。言葉通り、息つく間もなく、走り続けた一年でありましたが、当選3回目にして得がたい貴重な経験をさせて頂きました。今年は、こうした経験も生かし、日本経済の活性化、平和と安定のために、昨年以上に努力を重ねたいと思います。
2.さて、民主党の政権・政策運営ですが、話題となった事業仕分けをはじめ、中堅・若手の議員が最前線で仕事をし、オープンに、スピーディに進めるところは評価をし、私たちも大いに見習わなければなりません。しかし、経緯や制度の仕組みもよく知らずに、短時間の検討だけでやみくもに予算を削除すればいいというやり方は、あまりに乱暴で納得できません。政治家として、日頃よりしっかりと勉強をし、“専門家”として判断することが必要です。もちろん、その際に、天下りや無駄な予算は徹底して排除しなければなりません。かつての自民党のように、“族議員”が、自分たちの利権・利益のために、密室で物事を決めるやり方は許されません。
3.この意思決定の“迅速さ”について言えば、鳩山政権は、大事な政策を先送りしており、そのやり方には重大な問題があります。
その第一が、普天間基地移設を巡る迷走ぶりです。鳩山総理、岡田外相、北澤防衛大臣の発言はバラバラなばかりか、二転三転し、全くチグハグなのです。このあいまい・チグハグな態度がアメリカのオバマ大統領にも示され、米国からの信用を全く失っています。日米同盟が大きく揺らいでいるのです。私たちも、野党ではありますが、日米同盟の信頼関係を維持するために、米国政府関係者としっかりと意見交換を続けたいと考えています。実際、1月5日~8日には、私も、石破茂政調会長とともに訪米する予定です。
4. また、経済政策についても、将来の税収入の源となる新産業の育成や成長のための戦略が全く示されておらず、さらに、所得制限を設けなかった子ども手当てや、全国一律の農業所得補償のために、国債発行が過去最大の44兆円強となるなど、財政の健全性・持続性にも疑問が投げかけられ、海外の投資家からの日本への投資が急激に減少しています。資源のない我が国です。もう一度原点に立ち戻り、人材や技術に投資を増やし、富(豊かさ)を生み出し、それを分かち合う(分配する)仕組みを再構築しなければなりません。これだけの円高が続くと、製造業の海外展開、即ち「空洞化」がより現実化してきます。雇用の創出・維持も大きな課題です。野党として、対案をしっかり提示しながら、国会論戦に挑みたいと思います。
5. いすれにしましても、鳩山首相、小沢幹事長の政治資金の問題、即ち、マネー・ロンダリングや、上述の外交・安保政策、経済政策など論点は事欠かず、1月下旬からの通常国会では、7月の参議院選挙を念頭に、激しいやりとりが予想されます。私たち自民党も、若手中心に体制を建て直すことが急務です。私自身も、派閥を出ましたし、もはや、“しがらみ”を完全に捨てて、この国の将来のために、少々“突破”でも“やんちゃ”に、正しいと思うことを、ためらう事なく、堂々と発言し、行動していきたいと思います。このことが、私の本年の決意です。しかも、今年は、虎年、働き盛りの年男(48才)として、党内外を問わず“政変”を起こす、そしてその台風の目になる決意で頑張ります。どうぞ、本年もご支援ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
2010年 正月
西村康稔
(なお、政治家は年賀状を出すことを法律で禁じられておりますこと、ご理解頂ければ幸いです。)
私にとって、昨年は激動の一年でした。前半は外務大臣政務官として、世界的な経済危機対策、気候変動問題、ソマリア沖海賊対策などを担当し、世界の首脳と意見交換を重ね、政策を立案・実行しました。8月には衆議院総選挙。皆様のおかげで、3期目の当選を果たせましたが、残念ながら、自民党は歴史的大敗。そして、党の建て直しのため、世代交代を訴え、総裁選挙への立候補。続いて、衆議院本会議での鳩山首相に対する代表質問(10月28日)。言葉通り、息つく間もなく、走り続けた一年でありましたが、当選3回目にして得がたい貴重な経験をさせて頂きました。今年は、こうした経験も生かし、日本経済の活性化、平和と安定のために、昨年以上に努力を重ねたいと思います。
2.さて、民主党の政権・政策運営ですが、話題となった事業仕分けをはじめ、中堅・若手の議員が最前線で仕事をし、オープンに、スピーディに進めるところは評価をし、私たちも大いに見習わなければなりません。しかし、経緯や制度の仕組みもよく知らずに、短時間の検討だけでやみくもに予算を削除すればいいというやり方は、あまりに乱暴で納得できません。政治家として、日頃よりしっかりと勉強をし、“専門家”として判断することが必要です。もちろん、その際に、天下りや無駄な予算は徹底して排除しなければなりません。かつての自民党のように、“族議員”が、自分たちの利権・利益のために、密室で物事を決めるやり方は許されません。
3.この意思決定の“迅速さ”について言えば、鳩山政権は、大事な政策を先送りしており、そのやり方には重大な問題があります。
その第一が、普天間基地移設を巡る迷走ぶりです。鳩山総理、岡田外相、北澤防衛大臣の発言はバラバラなばかりか、二転三転し、全くチグハグなのです。このあいまい・チグハグな態度がアメリカのオバマ大統領にも示され、米国からの信用を全く失っています。日米同盟が大きく揺らいでいるのです。私たちも、野党ではありますが、日米同盟の信頼関係を維持するために、米国政府関係者としっかりと意見交換を続けたいと考えています。実際、1月5日~8日には、私も、石破茂政調会長とともに訪米する予定です。
4. また、経済政策についても、将来の税収入の源となる新産業の育成や成長のための戦略が全く示されておらず、さらに、所得制限を設けなかった子ども手当てや、全国一律の農業所得補償のために、国債発行が過去最大の44兆円強となるなど、財政の健全性・持続性にも疑問が投げかけられ、海外の投資家からの日本への投資が急激に減少しています。資源のない我が国です。もう一度原点に立ち戻り、人材や技術に投資を増やし、富(豊かさ)を生み出し、それを分かち合う(分配する)仕組みを再構築しなければなりません。これだけの円高が続くと、製造業の海外展開、即ち「空洞化」がより現実化してきます。雇用の創出・維持も大きな課題です。野党として、対案をしっかり提示しながら、国会論戦に挑みたいと思います。
5. いすれにしましても、鳩山首相、小沢幹事長の政治資金の問題、即ち、マネー・ロンダリングや、上述の外交・安保政策、経済政策など論点は事欠かず、1月下旬からの通常国会では、7月の参議院選挙を念頭に、激しいやりとりが予想されます。私たち自民党も、若手中心に体制を建て直すことが急務です。私自身も、派閥を出ましたし、もはや、“しがらみ”を完全に捨てて、この国の将来のために、少々“突破”でも“やんちゃ”に、正しいと思うことを、ためらう事なく、堂々と発言し、行動していきたいと思います。このことが、私の本年の決意です。しかも、今年は、虎年、働き盛りの年男(48才)として、党内外を問わず“政変”を起こす、そしてその台風の目になる決意で頑張ります。どうぞ、本年もご支援ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
2010年 正月
西村康稔
(なお、政治家は年賀状を出すことを法律で禁じられておりますこと、ご理解頂ければ幸いです。)