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日本の安全保障政策の担い手として。
1.朝5時半起床。次女との約束で、勉強を見てあげる。塾をやめてから、悩むたびに「教えて」と相談に来る。寝不足は辛いが、親冥利に尽きる。約1時間、みっちり見る。父と娘の心の通う瞬間だ。

2.朝8時、党本部。「国防部会」で我が国の安保政策について議論。私より、①安全保障理事会の常任理事国入りへの取組みの強化、②同時に(自衛隊の国際平和協力活動の「本来任務化」も踏まえ)、1)集団的自衛権の行使への論点の整理、2)任務遂行の武器使用基準の見直し、等を求めた。例え話として、「皆んなで、ピクニックに行こう。車で行こう。」と提案しておきながら、「実は、車を持っていない、免許もない。誰か運転して」と言うのは、いかにも無責任である。仲間から信頼を得られない。何も大型トラックまで運転する必要はない。軽自動車で荷物を運ぶだけでもいい。国際社会の一員として、特に経済規模第2位の大国として、しっかりと責任を果たすことが重要である。

3.外務省に戻り、米国カリフォルニア州の高速鉄道・計画にいて説明を受ける。サンフランシスコの北のサクラメントからロス・アンジェルスの南サン・ディエゴまでの1200kmを2時間40分でつなぐ計画で、シュワルツネガー知事のもと、昨年11月の住民投票で賛成が過半数となり、推進することが決定された。それを受けて、フランス(いわゆる「TGV」)、ドイツ(リニア式)、日本(新幹線)の間で売り込みがはじっているのである。日本の新幹線は昭和39年の初走行以来44年間、死傷事故は一度もなく、また、極めて環境に優しい。例えば、東京―大阪間でのCO2排出量を比較すると、新幹線は飛行機の10分の1である。ダイヤの乱れもほとんどなく、年平均の遅れは0.5分(19年)である。この安全性、環境性、正確性をピーアールしながら、日米の象徴的なプロジェクトとできないか、担当者と意見交換を行った。日米両国の雇用対策にもつながるし、急速な景気悪化に苦しむ日本のメーカーにとっても特需となり得る。是非、話を進めたいと思う。

4.その後、厚生労働省から労働(雇用)政策の担当者が来訪。若者の雇用対策について意見交換、打ち合わせを行った。私が立ち上げた「若者を応援する若手議員の会」(通称「若若議連」)で来週以降、議論を行い、提案をまとめる予定である。非正規雇用者の「キャリア・アップ」の仕組みづくり等について、若手の視点で、突っ込んだ議論を行いたい。

5.昼は、清和会総会。新たな体制が承認された。

6.午後は、漁業支援の若手の会に出席。新任のグロブラー南アフリカ大使の表敬を受ける。
夕方、超党派の「新世紀の安全保障を考える若手議員の会」。私は事務局長として、議論の進行・整理を行う(写真)。ソマリア沖の海賊対策について、政府・与党の取組みの説明を受け、議論を深める。特に、外国人・外国船を護衛することや、捕まえた海賊を司法手続きにのせるための規定などを盛り込む新法について、突っ込んだ意見交換を行った。新法の早期制定には、野党の協力も不可欠である。この会の若手議員の間では、考え方にそう大きな違いはない。この超党派の会が中心となって、法律がスムーズに成立するよう努力していきたい。

7.夜は、仲間の同期議員との情報交換を兼ねた懇親会、安保政策の勉強会。

8.昨年末のガーナの大統領選で、野党候補(現ミルズ大統領、1月7日の大統領就任式典には、小泉純一郎元総理が特使として出席。)が勝ったため、イエボア大使が離任することとなった。日本にも留学された親日家であり、昨年9月にガーナ訪問した際には外務副大臣として内容のある意見交換を行った(2008年9月30日活動報告参照)間柄である。なお、ガーナは民主化・市場経済化の優等生で、治安は安定し、年5~6%の経済成長を続けている。最近、日本企業も石油開発に参入するなど、資源も豊富で、日本にとっても大事な国である。イエボア大使の再任を心から期待するものである。