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「歴史が終わり、歴史が始まる」
1.6月28日(土)、故原健三郎・衆議院議員の奥様・原万悧子さんの葬儀に参列した。地元淡路島の北淡町のご自宅でのご葬儀である。地元淡路をはじめ、明石はもちろん、昔の選挙区である西宮・尼崎など阪神間からも多くの方が参列された。大きなお葬式であった。

2.万悧子奥様には、大変お世話になった。私が、原健先生(よく「ハラケンさん」と呼ばれるが、「ハラケン先生」と呼ぶ方も多い)のご引退後、立候補する事を決意して活動を始めた頃、連日のように万年筆で書かれた長文のお手紙を頂戴し、選挙のやり方、人間関係などなど、細かくご指導頂いた。最初のうちは、その都度ご返事を書いていたが、そのうちに、とても間に合わなくなってきた。それほどの達筆家であった。お会いしたときも、原健先生のやや(かなり?)壮大なスケールの大きな話を、丁寧に噛み砕いて分かり易く話してくれた。私にとって本当の大恩人である。心からご冥福をお祈りしたい。

3.そして、同日、嘉籐栄吉さんが亡くなられた。嘉藤さんは、あの昭和8年(1933年)の夏の甲子園の準決勝戦で中京商業と延長25回の大接戦を演じた明石中(現明石高)の二塁手である。その当時の両校の部員の最後のご存命者であったのである。私も高校時代、球児として連日白球を追いかけていた、郷里の野球界の大先輩として、そして、時代の話題の人として、この世に足跡を残された方として、心から敬意を申し上げ、ご冥福をお祈りしたい。

4.こうして、尊敬する先輩や、お世話になった方々が寿命をまっとうされるのは、寂しい事である。
しかし、時代は流れ、歴史は動き、世界は日々変化しているのである。先人たちの功績や経験を、次の世代の私たちがしっかりと引き継ぎ、歴史の次のページをつくらなければならない。悲しみと感謝を心に秘め、新たな歴史をつくる決意をする次第である。