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長寿医療制度を見直し決定。
1.大変なご批判を頂いている長寿医療制度である。私も地元で様々な機会にご説明申し上げ、またご意見をお伺いしてきたが、仕組みや背景は頭では理解して頂いても、気持ちとして「納得できない」というのが正直なところではないかと思う。
現実に、75才以上の方で7割の方が保険料の負担が下がっているはずだが、働く息子さんの扶養家族であった方が、突然、1人だけの保険となってしまったり、ご主人が75才以上であってもまだ現役で働いているケースで、その奥さんの場合も同じである。夫婦で別々の保険とされてしまうのである。

2.6月10日、こうしたご批判を踏まえ、政府・与党は、見直しを決定した。所得の低い人にはさらなる負担の軽減などを決めた(その内容はこちら)。実務の簡便性や理屈を強調するのではなく、お年寄りへの敬意や感謝の気持ち、そして家族というものの価値をしっかりと理解し(位置づけ)て、引き続き、よりよい制度となるよう根本から見直しを進めてまいりたいと思う。
なお、この見直し決定は、21年度(4月~)から、実施されますが、経過的な対応として、今年度(平成20年度)については、例えば、7割軽減世帯の方々については、8月分の年金まではこれまでと同じご負担をして頂いてますが、10月分からは保険料を徴収しないこととしています。(したがって結果的に、本年度に8.5割軽減となり、月額保険料は全国平均で約1,000円→約500円になります)。