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「CO2排出権市場」を論議
1.朝8時、「地球温暖化対策推進本部」会議で、(CO2の)「排出権市場」について議論。「排出権市場」の構想は、市場原理に基づき、CO2の排出量を削減していく仕組みで、例えば、企業努力をしてCO2の排出量を減らしたA社が、排出量を減らせず増えてしまったB社に排出枠を売ることにより、A社とB社の排出量は一定のレベルに抑えることができる。

2.しかし、いくつかの論点・課題があり、私も指摘させていただいた(写真)。
①まず、最初の排出量をどう公平に割り当てるのか。これが最大の課題である。
これまで努力してCO2排出を減らしてきた企業にとっては、(直近の)過去の排出量を基準にして排出量を決められると、納得がいかない。努力が報われないこととなる。
特に、日本企業が省エネ努力を積み重ねてきている中で、海外の企業との激しい国際競争にさらされている。これまでの努力を評価せずに割り当てが行われれば、我が国企業の国際競争力をそぎ、国益を損なうこととなる。
②さらに、今の原油市場を見てもわかるように、排出権の売買が投機の対象となり得ることである。この排出権市場に投機資金が流入し、排出権が高騰すれば、CO2の排出削減のために、人類全体として必要以上の大きなコストを払うことになる。

以上のような趣旨を発言させて頂いた。公平な割り当てがなされ、適正な水準の価格での取引(もちろん価格は市場で決定されるが)が行われる取組みができれば、CO2排出量を削減する有力な手法になる。そのためにはもう一段の知恵と工夫が必要だ。

3.9時から国土交通委員会。道路財源についての集中審議が行われる。その合い間に、修学旅行で国会見学に来た、地元の津名中学校と一宮中学校の生徒さんたちと懇談。そして、超党派の「新世紀の安全保障体制を確立する若手議員の会」の勉強会。

4.午後は、本会議の後、国土交通委員会再開。
夕方の飛行機で地元へ。淡路市商工会工業部会総会、三原西村会設立総会に出席の予定である。