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「サマータイム導入に向けて。」「宇宙基本法案・衆議院通過。」
1.朝8時、党本部からスタート。「国際競争力調査会・企画委員会」で打ち合わせ。

9時、「国防部会」で防衛省改革について議論。シビリアンコントロールの在り方、武器調達の在り方等について議論を行う。今後、超党派の「新世紀の安全保障体制を確立する若手議員の会」でも議論するテーマでもあり、頭を整理する。

10時、「地球温暖化対策推進本部」において、「サマータイムの導入」について議論。これまで何十年と議論されており、かつ、世論調査ではいつも6割近い賛成の方がいるのに、今まで踏み切れずにいた。その大きな理由は以下のような背景ではないかと考えられる。

すなわち、日本でも昭和23年から26年まで、終戦直後の電力供給不足下にあってGHQの指示により実施したが、当時は、食糧も不足し、労働状況も不安定のなか、サマータイム制度の良さを享受できる環境ではなく、また、屋外労働の多い産業構造の下で、日が暮れるまで働く慣習もあり、労働時間増加につながったという誤解が生じ、4年間で廃止されてしまった。このトラウマが根強く残っているのではないか、と考えられるのである。

2.しかし、今や、労働時間が増加しないことを前提に、笹森連合会長(当時)も賛意を表明されているし(2004年12月)、以下のような大きな省エネ効果も期待でき、環境意識の高まりも受けて、導入の機運が盛り上がっている。

すなわち、サマータイム制度により、原油換算で約93万kl(CO2削減147万㌧=炭素換算40万㌧)の省エネ効果があると試算され、これは「全国民がテレビを66日間見ない場合の電力節約量」であり、「国内の全JRで使用する電力消費量の114日分」、「全ての鉄道で使用する電力消費量の68日分」、「長野県や福島県などの1年分の家庭用エネルギー需要(原油換算)」などに相当する。

3.さらに、以下のことなども期待できる。
1)豊かなライフスタイルの実現
家族の触れ合い、地域のボランティア活動、余暇を楽しむ(スポーツ、レジャーなど)、観光・文化の振興。
2)交通事故減少……年間1万件相当(夕刻の交通量の多い時刻が明るくなるため)
3)犯罪の減少……ひったくり、痴漢の被害10%減少など。(夕刻の下校、退社時が明るくなるため)

いずれにしても、サマータイム制度の導入に当たっては、これにより過度の労働時間増加とならないよう、事前に関係機関へ周知徹底させることが必要であり、国民全ての生活に関わることでもあり、十分な広報活動と準備が重要であることは言うまでもない。

私のように、アメリカ留学中にサマータイム制度を経験している者からすると、夏の夕方の時間が長く使え、大変有意義な制度である。私たち留学生と米国商務省の若手との間で、夕方にホワイトハウス前の広場で、ソフトボールの試合をしたことも鮮明に覚えている。日本での早期導入に向けて早急な検討・作業を期待したい。

4.その後、午前中は、地元からの来客や新聞社の取材。神戸新聞社から、道路財源について、かなり長い時間のインタビューを受けた。明日5月14日(水)の朝刊に載るらしい。私の思いをそのままうまく書いてくれればいいが、一般的にマスコミは与党に対して批判的な語調が多いだけに少し心配ではある。それでも、改革への意志を含めて誰かが説明しなければならない。

5.昼は、党本部での「スポーツ立国調査会」で石原慎太郎東京都知事をお招きして、東京オリンピック誘致に向けての意見交換。

6.午後1時から、衆議院本会議。
まず、私が担当した「宇宙基本法案」を賛成多数で可決。自・公・民の三党の調整に手間取ったが故に、感慨深いものがある。来週中には参議院で成立するはずだ。これにより、これまで「研究開発」に特化してきた、我が国の「宇宙政策」を、今後「宇宙の利用」や「実用化」に向けて大きくカジを切ることとなる。様々な分野で世界最先端の技術を有しながら、人工衛星については米国製に圧倒されている現状も変わってくるであろう。「憲法の範囲内」で「我が国の安全保障に資する」ため、情報収集衛星などの衛星も打ち上げることが可能となる。他国を侵略したり攻撃したりすることはあり得ないが、情報力を高めることにより、たとえ防衛のためであっても、武力をできる限り使わずに済むことにもつながる。

いずれにしても、これまで必要以上に「抑制」的に行ってきた、宇宙の「開発利用」について、我が国及び世界の平和と発展につながるよう、いわば日本の技術力を「解き放つ」のである。衛星による温暖化の状況や災害の監視、位置情報提供サービスの高度化など、私たちの生活に密接に関係する「宇宙の利用」もますます加速化される。是非とも参議院での迅速な審議・可決を期待するものである。

7.その後、本会議で道路特例財源法の再可決。これに先立ち、「来年以降の一般財源化」と「道路計画の見直し」などの閣議決定を行った。今年は、予算の組み換え等を行えば大混乱となるため、やむを得ない。しかし、来年以降は、皆さんの不安が大きくなっている「医療」や「年金」、「少子化対策」にも使えるように「一般財源化」を決めたのである。官僚の無駄遣いも徹底的にメスを入れる。是非ご理解頂きたいと思う(4月30日ブログ参照)。

8.夕方は、地元のお通夜に参列のため、飛行機で伊丹へ。高校の大先輩で、最初の選挙から大変お世話になった神足明夫さんが亡くなられた。一軒一軒歩いて下さり、心から感謝している。このご恩を一生忘れず、この国のため、地元のために全力でがんばりたい。
8時前の新幹線で上京。