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「レジ袋辞退運動、食品廃棄物、年金制度改革」
1.昨夜は、超党派の勉強会兼懇親会において、道路財源の取扱いや今後の国会運営を巡って侃々諤々議論をしたため(大変有意義ではあったが)、帰宅が深夜となり、今朝もまだのどが痛く、何となく熱っぽい。それでも、子供たちの笑顔を見ると、少しは元気になるのだが、今日は少し勝手が違う。いつもは6時前に起きて勉強しているはずの次女が、テストの成績が良くなかった、と半分ふてくされてまだ寝ている。5年生にもなるとなかなか難しい年頃である。といっても、テストの結果は心配するほど悪いこともなく、「算数は前より良くなったじゃない!」と励ましながら、朝食を見守り、車で駅まで送ってあげる。

2.朝8時過ぎ、都内のホテルに到着し、チェーンストア協会(いわゆるスーパーマーケット)との「流通懇話会」に出席。スーパーの抱える当面の課題について議論するが、環境問題への対応、食品の安全確保(ギョーザ事件後の対応)、産地偽装問題、食糧自給率など幅広い意見交換となった。

特に、いくつかの大事な指摘があったので、記しておきたい。
①レジ袋の削減について、レジ袋1枚(約9g)はCO2約13.6gに相当するため、スーパーでは「レジ袋を辞退してもらう運動」を展開しているが、その「レジ袋辞退率」は、平成14年10月に8.7%であったものが、最近では15.7%(20年3月)と約2倍にまでなってきている。昨日の漂着ゴミの対策会議でも、レジ袋の削減が話題になったが、スーパーと生活者の「協働」が少しずつ進み始めているのである。
②中国のギョーザ問題は、うまく対処しないと、消費者が中国製の商品に戻らなくなってしまう。アメリカの牛肉問題の時もそうだったが、一旦離れると信頼回復は厳しい。現に、冷凍食品の売上げは、(イオングループで)約20%減となっている。
③食品残渣(食べ残しや期限切れ食品)は、少なくとも年間1100万トンでほぼ全世界の食糧援助量に匹敵する。自給率を上げることも大事だが、この無駄をできるだけ少なくすることも必要である。「食品リサイクル法」により、市町村を超えて食品残渣を集めることが可能となり、まとめて養豚のえさに活用するなどの試みも行われ始めた。
④スーパーの店頭で、バターがなくなっている。雪印がなくなり、明治・森永も、利益率の高いチーズに原材料を回しており、バターが極端に品薄になっているのである。入荷があっても、ケーキ屋さんなどがすぐに買い切ってしまい、消費者には回らない。何らかの対応が必要。
((注)これは、スーパーの方のご発言でしたが、確認しましたら、雪印乳業(株)は引き続き、バター、チーズの生産・販売を行っています。)


そして、私からは、昨日と同じ指摘「産地偽装が起こった際に、まじめに生産している事業者の風評被害が少なくなるように、関係省庁とも連携して取り組んでほしい」旨、申し上げた。

2.9時から、党本部において「畜産・酪農対策小委員会」で、飼料高騰対策について議論。10時半、「社会保障を考える会」。読売新聞社が発表した年金制度案について、説明を受け、意見交換(写真)。読売私案は、現状の保険料制度を維持しつつ、「受給資格を加入10年に短縮(現行は25年)」、「最低保障年金5万円」、「40年加入満額で7万円」、「子育て3年間は保険料免除」、「消費税は、食品などの税率を維持しつつ、「社会保障税」とし10%とする」といった提案である。私からは「基礎年金税負担方式に比べ、現行の社会保険方式を前提にした修正案であり、かなり現実的な提案だと思う。しかし、社会保険庁の不祥事をはじめ、年金制度そのものへの信頼が失われている中で、今後保険料の未納が減ることは考えにくいのではないか。未納・無年金問題を考えると、どうしても税方式に魅力を感じてしまう」旨指摘をさせていただいた。

3.昼は、清和会で、道路特定財源への対応が議論になるが、福田総理が「一般財源化する」と明言し、政府・与党で決定した以上、それが覆ることはない、と細田博之・幹事長代理、中川秀直・元幹事長が引き取り、本会議に向かう。

4.午後も、いくつかの勉強会に出席の予定であったが、明日午前に、明石海峡での貨物船事故と漁業被害について、今村雅弘・農水副大臣が私の地元明石入りされることが急遽決まり、国土交通省・農水省等と打ち合わせを重ねる。小松司・県漁連会長とも連絡を取り合い、事前打ち合わせのため今夜には、私も地元に戻ることとなった。本来なら、明日は今一度山口県の補選の応援に行く予定であったが、地元の漁業被害対策が最優先である。「国は何をしているのか」との声も聞こえてくる。特に、間もなく、来年に向けてのノリの種付けの準備が始まるが、漁師さんたちは、沈んだ貨物船からいつ油がまた流れ出るか不安で仕方ない状態である。一刻も早く、沈没船から燃油の抜き取りを行ってほしいのである。
夕方に、ブラジルから来日中の国会議員団の歓迎レセプションに出席し、地元へ。