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「国際的な視野を忘れずに」
1.4月23日水曜日。昨夜は、体調がすぐれず、早めの帰宅。娘たちがまだ起きていて、久しぶりに宿題を見てあげる。真ん中の5年生の娘は、分数の計算で悩んでいるようで、手取り足取り(鉛筆取り・消しゴム取り)教える。その後、読書をするが、のどが痛く大事を取って、珍しく12時前に就寝。

2.朝8時、党本部にて「国際競争力調査会:製造・科学技術・中小企業ワーキングチーム」からスタート。座長補佐として、これまでの議論の論点を整理する。特に、国際競争力を維持・確保するために、「知的財産権」の保護・活用のための戦略が不可欠である。米国では、「医療行為」にも特許が認められるが、我が国では、医療にお金がかからないようにするため認められていない。しかし、この特許制度の違いにより、我が国の研究開発の競争力が阻害されることがあってはならない。やはり国際的な制度の統一を図っていくことが大事である。

3.8時半、「漂流・漂着物対策特別委員会」。NPO団体のジーンの取組み・問題提起を聞きながら、私からは、地元淡路島での漂着ゴミの問題や、海岸には国土交通省所管の「建設海岸」と農水省所管の「農水海岸」がある「省庁縦割り」の問題などを指摘した。
10時から国土交通委員会。今日は、「地域交通活性化法案」の審議。
 
4.10時半から、「新世紀の安全保障体制を確立する若手議員の会」の再発足会合。今回新たに、私が事務局長に選任された。党派を超えて、この国の安全を確実なものとするため、議論を深めていきたい。特に、将来の政界再編も視野に入れつつ、我々若手議員が、世界情勢や安全保障に関して、共通の認識を醸成していくことは極めて大事である。連休後から、毎週一度定期的に勉強会を重ねていく予定である。将来の日本の政治を担う一人という自負を持ち、心して活動したい。

5.今日の昼食は、米国メリーランド大学の同窓生、アラナ駐日ニカラグア大使とである(写真)。場所は、もっとも新しいホテル、銀座ペニンシュラホテル24階のレストラン。初めて足を踏み入れたが、このレストラン「ピーター」は、皇居や高層ビル街を眺める絶景で、気持ちがおおらかになる。ランチは値段も手頃、お薦めである。
さて、アラナ大使は、メリーランド大学公共政策大学院のデスラー教授(3月21日今日の一枚参照)の「米国外交政策」のゼミで、私の3年後輩に当たる。このデスラー教授のゼミは、毎年、世界約25カ国から、各国の外交官や経済官僚、ジャーナリスト、学者を集めてのゼミで、半年間、米国の通商政策や安全保障政策を徹底的に議論する。毎週毎週、課題として分厚い書物を読まされたが、大変勉強になった。私が国際情勢や日本の外交政策を考える上での基礎を作って頂いた。私は、このゼミの終了後、大学院に残り、本来なら2年かかる修士課程(マスター)を1年で取得した。夏休みもフルに単位を取り、大変しんどかったが、そんな懐かしい思い出話で盛り上がった。実は、ニカラグアは、昨年私が訪問したコスタリカのすぐ隣の国であり、「昨年訪問すれば良かった」とも話したが、これを機会に、中米と日本の関係強化のため努力をしたいと思う。

6.午後には、ブラジルの訪日議員団と意見交換会。今日は、よほど中南米にご縁がある日だ。その後、国土交通委員会で、「地域交通活性化法案」の採決。今日も与野党一致して、全会一致で可決される。

7.夕方には、「動物検疫及び消費安全に関する小委員会」で、食品偽装の問題を議論。私から、「地元淡路では、たまねぎ、わかめ、チリメンジャコと産地偽装で風評被害を受けている。真面目にやっている生産者が風評被害を受けないように、『事業者評価制度』など、是非検討してほしい」旨、指摘させて頂いた。

続いて、「知財戦略調査会」。ネット配信時代の著作権の保護のあり方について議論。「ネット権」の形で一括処理する新たな枠組みについて、私も賛成の立場で発言。

8.今夜は、三つの会合。自民党の先輩との会合、自民・民主の超党派の勉強会兼懇親会、役所の若手との勉強会と続く。結局、将来の政権構想の話で盛り上がり、民主の親しい仲間と夜遅くまで話し込み、役所の若手の勉強会には行けず仕舞い。申し訳ないことをしたが、政治の大きな分かれ目でもあり、一人退席することはできなかった。役所の皆さん、ごめんなさい。