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世界に目を見開いて
1.朝8時から党本部で「国際競争力調査会・企画総会」。これまでの議論を論点整理。私より、①世界中の人材を集めるための方策、例えばインターナショナル・スクールの規制緩和、②知的財産権を戦略的に取得・展開する仕組み、③医療機器の承認の迅速化、④ソフトウェア産業の国際展開支援、などを指摘した(写真)ところであるが、世界の中で日本の存在感(プレゼンス)が著しく低下している。これだけ「安全」で「清潔」で、「お人好し」で(即ち(領土的な)「野心」がなく)、且つ「技術」も「資産」もある国なのに、である。「成長性」や、世界中の優秀な人材や資金を惹きつける「開放性」に欠けているのである。世界が大きく変化するなかで、大胆な改革が必要である。

2.10時、党・政策調査会全体会議。4月に取りまとめる経済政策について議論を行うが、「財政出動を伴わない」ため、議論が盛り上がらない。総花的なもので、かつ即効性の低いものにならざるを得ない。
昼には、日銀総裁・副総裁の同意人事の採決のための本会議。民主党は、田波耕治・総裁には反対、西村清彦・副総裁には賛成。今日もまた日銀総裁が決まらない。

13時に「水産総合調査会・水産基本政策小委員会」。私より、明石海峡のタンカー事故に関連して、①共済制度の充実・拡充、②大型被害の場合の新たな救済スキームの構築、③ブランド化への支援、など発言、引き続きの支援策の検討をお願いした。

14時、「雇用生活調査会・中小企業労働者問題プロジェクトチーム」の幹部打ち合わせ。中小企業の労働者の賃金を上げるための全体的な方策について議論。

その後は、関係省庁からの説明(レク)や来客。夜は、先輩との懇親会に、先輩議員との懇親会のはしごである。明日からは、次女と三女を連れてカンボジアに出張の予定であり、今夜は何とか早く帰りたい。

なお、誤解をさけるために付言するが、有志国会議員で給料から一人毎月1万円づつ積み立て、毎年のその積立金の合計600~700万円を使って、アジアの貧しい農村部に小学校を1つずつ建設しプレゼントしている。今年はカンボジアの首都プノンペンの郊外1時間のあたりに小学校を建設している。党の議員団による訪問団であるが、私自身の渡航費はもちろん、娘たちの費用もすべて自腹である。小学生の娘二人をカンボジアに連れていくのに不安もあるが、是非現地の人々の、一人平均年間所得500ドル(約5万円)の暮らしや小学生たちの様子をしっかり見てほしいと思う。自分たちがいかに恵まれているかも感じてほしい。私自身が初めて海外に出たのは、大学4年生の時だが、子供たちには、できるだけ早く世界に目を開いてほしいと思う。そんな思いのカンボジア行きである。