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国会議員の年金問題について考える<国会レポート(7)>
1. 年金問題を考える若手議員の会(正式名称は「真の年金制度改革を進める議員の会」)に出席し、自分たちの年金制度についての議論に加わった。
2. まず、国会議員の年金制度の現状をお話しすると、毎月10万円の掛け金を負担し(議員になってまず驚いたのは、この掛け金の高さである)、10年間勤務すると議員を退職してから年間412万円の年金がもらえるのである。仮に20年在任すれば494万円となり、この金額が高いとの批判を受けているのである。
3. この点、これまでの先輩議員たちの言い分をまとめると、
① 国会議員には退職金がない(一方で、例えば知事は一期勤めると約4000万円、二期で8000万円もの退職金がもらえる)ため、その分も加味しての制度となっている。
② 年間約120万円も掛け金を払うが、例えば2回当選してもその後落選すると年金は当たらず、また中曽根さんのように50年間払い続けても(私算では約6000万円の支払い)退職後、毎年、年間約741万円の年金受け取りであり、支給開始後約9年以上長生きをしないと負担額の方が多くなる可能性がある。
などである。
4. しかし、一方で、議員全体で年金掛け金(納付金)と年金受取り額との関係をみてみると、国庫負担が約70%もあり、いわゆる国民の基礎年金では、国庫負担を1/3 から1/2 へ上げようという議論をしているのに、あまりにも国庫負担が高く優遇されすぎているのである。しかも、国民の年金制度を維持するために、国民の負担(年金の掛け金)を上げ、他方、給付を下げるということを国民に求めているのに、自分たちだけ優遇され続けることは許されないことである。
5. このため、若手議員の会では、諸外国の制度も含めてよく勉強し、大幅な見直しを実施すべく変更案をつくり、総理や幹部に申し入れることを決定したところである。このように、これからも若手中心で世の中の"常識"的な判断に基づいた政策立案にがんばってまいりたい。
衆議院議員 西村やすとし
2. まず、国会議員の年金制度の現状をお話しすると、毎月10万円の掛け金を負担し(議員になってまず驚いたのは、この掛け金の高さである)、10年間勤務すると議員を退職してから年間412万円の年金がもらえるのである。仮に20年在任すれば494万円となり、この金額が高いとの批判を受けているのである。
3. この点、これまでの先輩議員たちの言い分をまとめると、
① 国会議員には退職金がない(一方で、例えば知事は一期勤めると約4000万円、二期で8000万円もの退職金がもらえる)ため、その分も加味しての制度となっている。
② 年間約120万円も掛け金を払うが、例えば2回当選してもその後落選すると年金は当たらず、また中曽根さんのように50年間払い続けても(私算では約6000万円の支払い)退職後、毎年、年間約741万円の年金受け取りであり、支給開始後約9年以上長生きをしないと負担額の方が多くなる可能性がある。
などである。
4. しかし、一方で、議員全体で年金掛け金(納付金)と年金受取り額との関係をみてみると、国庫負担が約70%もあり、いわゆる国民の基礎年金では、国庫負担を1/3 から1/2 へ上げようという議論をしているのに、あまりにも国庫負担が高く優遇されすぎているのである。しかも、国民の年金制度を維持するために、国民の負担(年金の掛け金)を上げ、他方、給付を下げるということを国民に求めているのに、自分たちだけ優遇され続けることは許されないことである。
5. このため、若手議員の会では、諸外国の制度も含めてよく勉強し、大幅な見直しを実施すべく変更案をつくり、総理や幹部に申し入れることを決定したところである。このように、これからも若手中心で世の中の"常識"的な判断に基づいた政策立案にがんばってまいりたい。
衆議院議員 西村やすとし