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野性人 VS. 組織人~ヤンキース・松井は活躍するか~
1.巨人の松井秀樹選手がヤンキース入りした。果たして、彼はホームランを何本打つであろうか?私は、新年のこのHPで「18本」と予想を立てたが、その理由を述べたい。

2.松井(以下、敬称略)は、海外で大活躍してきた野茂やイチロー、中田(サッカー)とは違う気がしてならない。つまり、野茂やイチローは、誰も大リーグなど考えなかった時期に、しがらみを断ち切り、一人で日本を飛び出した「野性人」である。象徴的に、もともとのピッチングフォームやバッティングフォームは個性的で、ましてモノの考え方も極めて自立的である。

3.これに対して、松井は「組織人」いいかえれば、「組織人『エリート』」ではないか。野球の名門「星陵」高校から「巨人」に入り、そして大リーグの行き先も巨人と関係の深い「ヤンキース」である。いわば野球道の保守本流を行くエリートである。もちろん、体力や才能は、野茂やイチロー以上かもしれないし、天才的な素質を持っていると思うが果たして「組織内エリート」が「野性人」に脱皮できるだろうか?このように考えた結果が今年はホームラン「18本」である。

 私は石川県庁に出向した経験もあり、松井のファンの一人であり、是非頑張ってほしいと思うが、昨年の日米野球の際にも緊張しすぎのせいか実力を出し切れなかった。大いなる脱皮が求められる。

4.政治の世界や経済の世界でも同じようなことがいえるのではないか。「組織内エリート」の時代から「野性人」の時代に変わってきている気がしてならない。小泉総理は本来「野性人」なんだろうが、今の姿は総裁選再選をにらんで「抵抗勢力」との妥協をしつつあるように見える。いわば「野性人」から「組織人」に変化しているようにみえてしまうのである。初心の「自民党をつぶしてでも日本を変える」との心意気で、ぜひ「野性人」のままで頑張ってほしいし、私自身もしがらみにとらわれず、正しいと思うことを主張し、実行していきたい。


西村やすとし