1．温家宝首相の来日により、日中関係の新しい第一歩が踏み出された（4月14日ニッシーブログ参照）。そして、次はいよいよ韓国との関係改善である。

2．先週、米韓FTA(自由貿易協定)がまとまった。しかも、韓国側が農業分野について大きく自由化するという、レベルの高いFTAとなった。米国議会との関係で6月までの交渉期限が限定されているため、もう合意は無理ではないか、と言われていただけに予想外の合意である。しかも、この米韓合意により、ノムヒョン政権の支持率は30%くらいに急上昇した。（皮肉なことに、与党のウリ党からの支持は相変わらず低く、野党ハンナラ党からの支持が増えている。年末の大統領選に向けて、さらに予測が困難になった）

3．日本としても、交渉がとだえたままの日韓FTA交渉について、あらゆる機会を通じて再開のきっかけをつかみたいところである。折りしも、この週末に、ソウルで朝鮮通信使（江戸時代に（李氏）朝鮮から交流のために派遣された使節で、数百人の一行が、ソウル→釜山→対馬→壱岐→下関→兵庫→大阪→京都→江戸と華麗な行列を組んで上がったという）の行列を再現する「朝鮮通信使400周年韓日文化交流会」が開かれる。私も日本代表・自民党代表の一人として訪韓する予定で、この事業参加を機会に、韓国側の国会議員や日韓の経済界の方々と意見交換をする予定である。韓国の国会議員も仲間がたくさんできた。しっかり意見交換してきたいと思う。