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東京都立晴海高校を訪問(4月13日)
1.総合学科らしく、大変ユニークな授業をしていた。例えば、新入生の最初の授業は「砂漠で遭難!さあ、どうする」。

2.自分一人が砂漠に取り残された時、いくつかの物のうち生きのびるために重要な順番をつけていき、そのあと6~7人のグループでそれぞれの意見を言い合って、グループとしての意見(順位)を決める、というもの。自分の考えも主張しながら、他の仲間の意見も聞き、グループとしての意志決定を行ういい訓練である。入学して初めて出会った友人との「アイス・ブレイク」にもなる。なかなかすぐれたプログラムである。

3.ちなみに、順番をつけるべき物は、「水、雨具、鏡、ピストル、パラシュート、コート、コンパス、航空写真地図…」などであるが、多くの生徒が「水」を一番としていた。実は正解は「鏡」である。鏡に光を当て、飛行機などに「助けてくれ」との合図を送るのである。答も意外であるし、楽しみながら自己主張の練習、異なる意見集約の訓練にもなる。

4.また、約20名の市民講師(教員免許を持たないが、様々な分野の専門家。例えば、長唄の師匠やITの専門家など)を招き、興味のある授業、自身の人生設計に必要な授業を選択できる。なかなかたいした学校である。まだ開校して11年であるが、卒業生の今後の活躍が楽しみである。