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明石・「たこ検定」に全国から533人~このことから何を学ぶか~
1.3月5日、明石の各地で「たこ検定」が行われた。「Q、たこは何を食べるか?」と言った明石の名産のたこについての知識を試すもので、予想以上の人が全国から集まった。資格を求める志向がこれほど強いのか、と驚く一方で、地元明石が話題になることは大変うれしいことである。特に、花火の事故など暗い話が多かっただけに、このような明るい話題は大歓迎である。商工会議所の方々をはじめ、関係の皆様に敬意を表したい。

2.しかし、である。実は、この検定には国から補助が出ており、少しだけお手伝いをさせて頂いたのであるが、その補助金はわずか500万円である。500万円を街の活性化に有効に使って頂いたとすれば、意義深いことであり、うれしい限りであるが、裏を返せば、このくらいのことを地元独自でできないのかという疑問も生じる。やる気になればできるのである。明石は、潜在的な観光資源や全国発信できる材料が山ほどあると思う。わずかなお金を国に頼るより、自分たちのアイデアで、発想で、努力でまちづくりを行ってほしいものである。

3.本年4月より、三位一体改革の一貫で、皆さんが国に納めている所得税のうち3兆円分を地方の住民税に移し、自分たちの意思で地方が自由に使えるようになる。おそらく明石市も住民税として10~20億円くらいは独自財源が増えることになるであろう(念のため、補足すると、住民の税負担は変わらない。所得税として国に納めて、そこから交付金・補助金として地方に環流される分のうち、一部を直接地元の自治体に納めことになる)。この「たこ検定」を是非きっかけとして、明石独自のまちづくり、活性化の方策について、住民の意識が高まり、新しい行動の波が生まれることを期待したい。