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「日米基地協議の行方」
米軍基地の再編を巡る日米の議論が大枠で合意をした。例の沖縄の米軍・普天間飛行基地を辺野古沿岸に移設をする、という内容である。思い起こせば、私が昨年九月に訪米し、ペンタゴン(国防総省)の日本部長と意見交換した頃から、議論が始まり、一年以上かかっているのである。辺野古沖に移転を決めたいわゆるSACO合意からも大変な月日を要している。この間、沖縄県民には引き続きの不安をかけ続けたのであり、政治判断が遅すぎる感は否めない。しかも、最終合意案は、辺野古周辺の民家の上を飛行するという案であり、地元住民の理解は得られるのであろうか。確かに、辺野古沖は、サンゴ礁の保全などの環境問題があり、遅々として進まなかったわけであるが、民家上空を通る案も相当な抵抗が予想される。知事含め地元住民の理解が得られるよう、しっかりとした説明が必要である。