BLOG
若者自立塾を訪問
1.田村憲久・部会長とともに、党の厚労部会の若手メンバーで、厚労省が支援する東京都福生市のNPO法人青少年自立支援センターを訪ね、いわゆるニート対策について意見交換を行った。ここでは10数名の若者が、合宿形式で三ヶ月間いろいろな研修や社会体験を経験し、自分に適する職を探していたが、想像とはかなり異なっていた。
2.まず、100万人とも言われる引きこもりや社会になじめない若者(いわゆるニート)の中でも、自ら進んでこの塾を訪ねてきている若者たちであり、いわば自分で「変わりたい」と思っている若者たちである。かなりの可能性があるように感じた。ただ、仕事のペースがゆったりしてたりするため、彼たちが自信を持てるよう、彼等のペースに合わせながらメニューをつくらなければならない。幸いスタッフはいわゆる官僚的な人ではなく、むしろフリーター的に様々な職を経験している「兄貴的」な人であり、的確なアドバイスをしていた。例えば、あるスタッフは「笑った数だけ幸せになれると信じているから、できるだけ笑わせようと思っている」とか、「彼らは好奇心がないんです。だから、好奇心のアンテナを一本でも多く立てれるよう、例えば『漬け物』の体験をしたり、いろいろ工夫をしてるんです。」と言っていた。
3.そして、ある若者は、現在近くの自動車整備屋さんでインターン的に仕事を体験しているという。この子たちは「グレイゾーンがなく、何事も白黒はっきりさせたがる」そうで、あいまいなことを許さないこと(すなわち、ゆとりや余裕がないこと)がかえって社会で生きていくことの妨げとなっている(そう考えると、私なんかは自分のことを“いい加減”だと思ってしまうが・・・)のであるが、自動車整備での「車検」の仕事などは、項目ごとに合否を判断し白黒はっきりさせていくので、きまじめな若者にとっては職業的にピッタリなのである。言われてみれば納得である。そして、企業の方々もハローワークからの紹介より、若者自立塾で3ヶ月近く合宿した若者の方が、スタッフがその子たちの適性をよく理解した上での紹介であり、またスタッフのフォローもいいので、かえって有り難がっていると言う。
4.以上、国の補助事業にしては、なかなかうまくやっていると思う。しかし、課題もある。①3ヶ月という期間が短すぎること。3ヶ月近くたって、やっと笑顔が出るような子もいる。工藤理事長によれば「1年はあれば」とのことであった。②このセンターでは約20人受け入れているが、本年度全国20ケ所実施、来年度40ヶ所の予定であり、100万人を超えるニート対策としては、わずかな規模なのである。何とかこのような支援が広がるよう、知恵を絞って対応を考えてみたい。
2.まず、100万人とも言われる引きこもりや社会になじめない若者(いわゆるニート)の中でも、自ら進んでこの塾を訪ねてきている若者たちであり、いわば自分で「変わりたい」と思っている若者たちである。かなりの可能性があるように感じた。ただ、仕事のペースがゆったりしてたりするため、彼たちが自信を持てるよう、彼等のペースに合わせながらメニューをつくらなければならない。幸いスタッフはいわゆる官僚的な人ではなく、むしろフリーター的に様々な職を経験している「兄貴的」な人であり、的確なアドバイスをしていた。例えば、あるスタッフは「笑った数だけ幸せになれると信じているから、できるだけ笑わせようと思っている」とか、「彼らは好奇心がないんです。だから、好奇心のアンテナを一本でも多く立てれるよう、例えば『漬け物』の体験をしたり、いろいろ工夫をしてるんです。」と言っていた。
3.そして、ある若者は、現在近くの自動車整備屋さんでインターン的に仕事を体験しているという。この子たちは「グレイゾーンがなく、何事も白黒はっきりさせたがる」そうで、あいまいなことを許さないこと(すなわち、ゆとりや余裕がないこと)がかえって社会で生きていくことの妨げとなっている(そう考えると、私なんかは自分のことを“いい加減”だと思ってしまうが・・・)のであるが、自動車整備での「車検」の仕事などは、項目ごとに合否を判断し白黒はっきりさせていくので、きまじめな若者にとっては職業的にピッタリなのである。言われてみれば納得である。そして、企業の方々もハローワークからの紹介より、若者自立塾で3ヶ月近く合宿した若者の方が、スタッフがその子たちの適性をよく理解した上での紹介であり、またスタッフのフォローもいいので、かえって有り難がっていると言う。
4.以上、国の補助事業にしては、なかなかうまくやっていると思う。しかし、課題もある。①3ヶ月という期間が短すぎること。3ヶ月近くたって、やっと笑顔が出るような子もいる。工藤理事長によれば「1年はあれば」とのことであった。②このセンターでは約20人受け入れているが、本年度全国20ケ所実施、来年度40ヶ所の予定であり、100万人を超えるニート対策としては、わずかな規模なのである。何とかこのような支援が広がるよう、知恵を絞って対応を考えてみたい。