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初心にかえり、再出発
1.このたびは、清和会の政治資金の問題で、国民の政治不信を招き、あらためてお詫びいたします。
本日、党紀委員会から「一年間の党員資格停止」という大変厳しい処分を受けました。この処分を真摯に受け止め、猛反省し、言わば裸一貫でゼロから再出発する覚悟です。

2.思えば最初2回の選挙は無所属での立候補でした。無所属の立候補者にとって、資金的にも、また、チラシの枚数制限や政見放送がないなど制度的にも極めて厳しいことを、身にしみて知っております。その時も地元の皆さまのご支援で当選させていただきました。

文字通り初心にかえり、私自身の政治姿勢・政策をもう一度有権者の皆様にご理解いただき、再び信頼していただけるよう、また、二度とこのようなことがないよう、事務所の体制・やり方も立て直し、私自身も気を引き締め、これまで以上に精進してまいる決意です。

もとより信頼の回復は容易ではないと思います。一歩一歩愚直に活動していくしかないと思っています。

3.これまで地元明石・淡路の皆さまに説明をし、対話を重ねておりますが、少子高齢化、人手不足、様々な物資の高騰など、地域経済の多様な課題、取り組むべき課題を伺っています。市民の皆さまに寄り添い、地域のコミュニティ・共同体の維持、活力の維持のため、そして、何よりも日本の平和と繁栄のために、地道に取り組んでいきたいと思います。

4.まさに時代の大きな転換点の今、日本にとって大事な政策課題が数多くあります。そのことを見失ってはなりません。
①北朝鮮、中国の動向など、日本を取り巻く安全保障環境は厳しいものがあります。国防・安全保障政策の強化はもちろん、拉致問題も待ったなしです。

②憲法改正も急務です。私が憲法審査会の幹事をつとめた2021年10月からもう2年半経過しております。特に、緊急事態条項をめぐる論点はかなり煮詰まってきていると思います。他の条項と合わせ、自民党として決断し一歩踏み出すべきと考えています。

③また、私がライフワークとして取り組んできたエネルギー問題も待ったなしです。原子力発電所の再稼働、そして、生成AI関係の企業家の多くが投資する「核融合」など、新しいエネルギーの開発も急がなければなりません。

④そして何より、人口減少の続く地域社会において、長い歴史のなかでつむがれてきた地域の伝統・文化をなくしてはならないと思います。人と人とのつながりを大切にしながら、新しい時代の新しい挑戦も必要です。

まさに私が経産大臣として取り組んだ、半導体など先端産業の地方立地が重要だと思います。地方に良質な雇用を生み、地方の働く世代の所得を上げていく。全体に所得が上がれば、年金も増える。

何としても地方の活力を維持し、持続可能な成長・社会保障を実現していきたいと、あらためて、この2か月地元を回って、痛切に感じております。

5.こうした政策課題に対して、この20年間全力で取り組んできましたが、未だ道半ばです。やるべきことが数多くあります。

ある意味すべてを失った今、この言わば「一年の謹慎期間」を乗りこえ、こうした政策課題に応えていくためにも、もう一度初心にかえり、裸一貫、ゼロから再出発する決意です。

6. そして、今回の事案を教訓として、また、党員資格停止ですので、党からも少し離れた立場で、政治改革、資金の透明化にも全力で取り組んでいきたいと思います。

7.いずれにしても、今一度、有権者の皆さまにご理解ご信頼をいただけるよう、深く反省し、もう一度足元を見つめ直し、二度とこのようなことがないよう、事務所のチェック体制はじめ、しっかりと立て直し、これまで以上に厳正に精進してまいります。
                              以上
  • 無所属で初当選の頃のポスター。
    当時「若手改革派を結集します」と決意を述べています。
    その初心にかえり、再出発します。