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感染力の強いオミクロン株に対し、国内対策を強化。
1.新年に入り新型コロナウイルスの感染者数が急増しています。感染力の強いオミクロン株に置き換わっていっているものと思われます。今のところ感染者の多くが若者であり、重症者数は抑えられていますが、今後高齢者に感染が広がると重症者が増えることも考えられます(海外のデータでは、感染者数増加の約3週間後に重症者数や死亡者数が増加しています)。
このオミクロン株に備え、これまで政府としては外国人の新規入国の原則停止などの水際対策を講じてきましたが、引き続きこのG7でもっとも厳しい水際対策を2月末まで続けることとしつつ、他方で国内対策に重点を置いた対策を講じていきます。

2.① 1月9日から、感染が急拡大している沖縄県、山口県、広島県にまん延防止等重点措置を適用しました。これに伴い、飲食店に対する時短営業やイベント等の開催制限の要請を行っています。

② 在日米軍において感染が広がっていることを踏まえ、国内すべての米軍関係者を対象に、必要不可欠な場合以外の基地からの外出を制限するなど感染拡大防止措置を徹底しています。さらに、日米地位協定に基づく日米合同委員会において議論していきます。

③ 自衛隊の大規模接種センター開設(早ければ1月)も含め、ワクチン3回目接種をさらに前倒しして進めていきます。
ファイザー・モデルナ合わせて約8500万回分のワクチンを4月上旬までに配送することで、医療従事者・高齢者に加え、一般の方々の接種も少しでも前倒しできるよう対応します(2回接種を完了した方が約1億人ですのでその85%に当たります)。
当面、モデルナ製ワクチンが多く供給されます。これまでにファイザーを2回接種された方でも、3回目にモデルナを打っていただいて大丈夫です。モデルナについての情報も丁寧に説明していきます。

④ 感染者数の増大に伴い濃厚接触者が膨大となる中、オミクロン株の潜伏期間の短さも考慮し、濃厚接触者の待機期間を14日間から10日間に短縮し、特に社会機能の維持に不可欠なエッセンシャルワーカーについては、都道府県の判断で、待機6日目のPCR検査で陰性の場合など、待機を解除することにしました。

⑤ なお、医療については、医療提供体制を維持するため、濃厚接触者と認定された医療従事者もワクチン2回接種が済んでいれば、毎日検査を受け陰性を確認することで、勤務していただくことができるようにしています。
さらに、コロナに感染して無症状の医師についても、療養中の自宅からオンラインで、コロナ患者への健康観察などに従事していただくことが可能になりました。

3.オミクロン株は、重症化する程度が低いとのデータも出ていますが、感染者が急増すると保健所や医療の対応が追いつかなくなる恐れがあります。
マスクの着用、手洗い・消毒、3密の回避(できればゼロ密)等の基本的な感染対策に加え、大人数・長時間の飲食など注意して頂ければと思います。

テレビ出演 1月16日(日) 朝7:30~8:55
フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(オミクロン株対策等)
1月19日(水) 夜20:00~21:55
BSフジ「プライムニュース」(日本経済の現状と課題)(仮))