BLOG

令和4年度予算閣議決定。オミクロン株に警戒を。
1. 令和4年度予算を閣議決定しました
令和4年度予算は、新型コロナ対策に万全を期しつつ、「成長と分配の好循環」による「新しい資本主義」の実現を図るための予算です。
税収はこれまでの経済対策の効果で過去最大の65.2兆円を見込みます。このため、新規国債発行額は36.9兆円とし、コロナ予備費5兆円を除けば、コロナ前の令和2年度32.6兆円を下回る発行額となり、借金を極力抑えた予算としています。
① 「科学技術立国」の観点から、過去最高の科学技術振興費(1.3兆円)を確保し、デジタル・グリーン・量子・AI・宇宙・次世代半導体等の研究開発を推進し、博士課程学生の処遇向上に向けた支援を充実させます(+1000人の拡充)。
② 小学校高学年の理科・算数等の教科における「教科担任制」の推進等を図るとともに、外部人材の活用(174億円)等により教員が授業等に注力できる環境を整備します。
③ 公共事業については、6兆575億円の関係予算を確保し、ドローン点検等を活用した老朽化対策や土地利用規制・避難計画等のソフト対策を強化した治水・地震対策など、防災・減災・国土強靭化への重点化を推進します。
④ 防衛関係については、緊迫化する国際情勢を踏まえ、初めて5.4兆円規模の予算を確保し、令和3年度補正予算と合わせて、ミサイル防衛や南西地域の島嶼部の防衛のほか、宇宙・サイバー・電磁波といった新領域の能力強化を推進します。
2. オミクロン株の感染拡大に警戒を
12月22日オミクロン株に市中感染したとみられるケースが国内で初めて確認されました。
オミクロン株は感染力が強く、ニューヨークや英国、南アフリカでは2~3週間で約9割がオミクロン株に置き換わり、3~4週間で感染者数が3~4倍に増えていることから、日本でも急速に感染拡大する可能性があります。警戒を強めなければなりません。
① 最悪の事態に備え、今夏ピーク時の3割増となる約3.7万人の入院受入数を確保するとともに、3万以上の医療機関と連携し、自宅療養者をケアします。
② 検査を拡充し、ワクチン接種を受けていない人への無料検査を始めます。帰省や旅行の前には検査を受けていただくよう、よろしくお願いいたします。
特に、オミクロン株の市中感染が認められる都道府県では、ワクチンを打った方を含め全ての人を対象に無料検査を行います。
③ 国の在庫と1月に輸入する分を活用し、医療従事者・高齢者等の3回目接種前倒しに必要な4800万回分のワクチンを確保しました。
ファイザーとモデルナはともにmRNAワクチンで、「双子」とも言われています。ファイザーを二回接種された方も、ファイザー・モデルナいずれのワクチンでもなるべく早く接種を受けられることをお勧めします(3回目接種ではモデルナは従来の半量)。
【テレビ出演のお知らせ】(事前に取材を受けました)
12月29日(水)21:00~22:00   《NHKスペシャル》「検証 コロナ予算77兆円」

12月24日(金)23:00〜23:30
12月25日(土)09:30~10:00   《CS・TBS NEWS 国会トーク・フロントライン》
12月26日(日)00:30~01:00