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緊急事態宣言の再延長、検査の拡充、ワクチン接種の加速
1.緊急事態措置を6月20日まで延長しました。新規陽性者数は減少傾向が見えつつありますが、依然として高い水準です。まずはこれまでの皆様のご協力に感謝します。

2.しかしながら、病床は引き続きひっ迫しており、また、自粛疲れや新規陽性者数減少の報道により各地で人出の増加がみられています。インドで検出された変異株(デルタ株)も国内で発見されており、今後新規陽性者数増加につながる恐れがあります。

3.このため、新規陽性者の半数以上を占める若い世代の感染拡大を抑え、クラスターの大規模化を防ぐために検査を大幅に拡充します。大学・保育園など若い世代の感染拡大が懸念される場所で、無症状者を対象にモニタリング検査を拡大し、感染源を特定していきます。既に幼稚園・保育園約1140団体、大学等約310団体から申し込みがあり、徹底して検査を進めています。加えて、大学、専門学校等に対し最大約80万回分の抗原簡易キットを速やかに配布し、少し具合が悪いなどの軽症状者に対し積極的に検査を行います。PCR検査能力も現在の20万件/日から36万件/日へ拡大します。

4.重症化リスクのある高齢者について、7月末までに希望者の2回の接種を完了すべく全力を挙げています。また、6月21日からは、企業や大学などで接種を開始することとしました。高齢者の接種の見通しがついた自治体は、一般の方へ接種を前倒しできます。その際、接種を行う医療人材が必要な場合は、尾身会長が共同代表を務めるNPOが医師約3,700人の登録をしており、医師を募集する自治体とのマッチングを行います。私としても、関係大臣をサポートし、接種の加速に全力で取り組みます。
 ちなみに、米国の報告では、接種完了後、死亡率は0.0001%、感染率も0.01%へと大幅に減少するほか、英国の研究報告では、ファイザーやモデルナのワクチンはインド変異株(デルタ株)についても有効です。

5.接種回数は現在一日最大約60万回、累計で1320万回であり、できるだけ早期に一日100万回接種を目指します。全高齢者・医療従事者の接種が済めば、国民の3割に達します。接種の進展は、重症者の減少、すなわち医療提供体制の負荷の軽減につながることが期待されます。接種が進む中、「今はがまんの時」であり、引き続き不要不急の外出自粛をして頂いて、何としても感染拡大を抑え込んでいきます。

6.支援策も強化します。社会福祉協議会が行う緊急小口資金等の新規・再貸付の申請受付を8月末まで延長するとともに、特例貸付の借入が限度額に達している世帯等には、3人以上世帯で3か月で30万円の支援金を支給することとしました。低所得子育て世帯に児童一人当たり5万円を支給する特別給付金については、児童扶養手当受給世帯には支給を完了しており、ふたり親世帯についてもできる限り速やかに支給します。感染拡大防止とワクチン接種、そして経済支援について、全力で取り組みます。

【テレビ出演のお知らせ】
6月3日(木)12:10~12:40  TBSテレビ「ひるおび」
  • 新型コロナウイルス感染症対策分科会
    (2021年5月25日)
  • 「新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金」(仮称)について