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「はやぶさ」実物を視察。小惑星イトカワの物質発見に期待。
1. 9月29日(水)、今日は、朝から自民・民主の有志議員で神奈川県相模原市の宇宙科学研究所(JAXA)を視察。主として、先日帰還して話題になった衛星「はやぶさ」の実物や、小惑星イトカワの地表の物質が入っているかどうかの分析作業を視察した。一緒に行ったのは、自民党は馳浩代議士、民主党は前々回の代表選に出た樽床伸二代議士、藤末健三参議院議員。実は樽床氏は選挙区が大阪でもあり、以前から旧知の仲である。お互いの代表選・総裁選の話もしながら、一緒に視察を行った(写真①右側は樽床代議士。背景は実物大の「はやぶさ」模型)。

2. この「はやぶさ」の技術は素晴らしいの一言である。世界一の技術である。7年間かけてイトカワに行き、帰還したのである。その間何度もトラブルに見舞われながら、地上からの操作と、そして、何より日本の誇るモノづくりの技術でトラブルを乗り越え、無事戻ってっきたのである。もし46億年前に誕生した小惑星イトカワの地表の物質のかけら(サンプル)でも収集に成功していれば、地球の歴史や太陽系のナゾに迫ることができる。しかし、カプセルの中に残されたサンプルも“チリ”のようなもので、大きさも1ppm(1ミリの10万分の1)のさらに10万分の1くらいで、これを分析するのである。この分析する技術も世界一で、米国NASAからも視察に来るという。正に、世界が注目している作業である。

3. なお、これまで100億円以上をかけて、ここまで達成しているが、民主党政権の下、昨年の“事業仕分”けで「何故一番でなければいけないの?」「成果が上がるかどうかわからない」とされ、年間予算も17億円から3,000万円まで大幅に減らされた。しかし、この6月の無事帰還の話題性もあり、後継機の開発に向けた来年度の予算要求は30億円となっている。是非、こうした場当たり的な対応ではなく、長期的な視点、戦略的な視点での予算編成を望みたい。

4. ところで、宇宙開発については、2年前に私も提案者の一人となって超党派で宇宙基本法を制定した(2008年5月22日ブログ参照)。が、それまでは、純粋に学術的な研究が中心で、産業や安全保障面での“利用”の観点がほとんどなかったのが実情である。今後、米国のNASAを参考にしながら、日本版“NASA”のような戦略的な組織の構築とともに、戦略的な予算づくりが必要である。

5. ちなみに、先日は、9月11日に打ち上げに成功した準天頂衛生「みちびき」の紹介・利用のための展示会(横浜)も視察した(、③、④)。「みちびき」は、米国のGPSに頼らず、地理空間情報(G情報)を提供するもので、典型的にはカーナビで精度の高い利用が可能となるが、それのみならず、子供の位置情報の提供、農業機械の無人操作など、100を超えるサービスの実験に多くの企業・団体が参加する予定である。こちらも日本の宇宙政策に新たなページが開かれたのである。このための議員立法「地理空間情報活用推進基本法」の提案者の一人として(2007月5日15日ブログ参照)、引き続き、中心的に取り組んでいきたい。


6. 午後は、党本部で、経済部会長代理として、私をサポートしてくれる、橘慶一郎代議士、片山さつき参議院議員と打ち合わせ。

夕方には地元淡路から、皇居の奉仕に来られた有志の皆さん20名と、私の会館事務所で懇談()。