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ネパール・インド出張報告(その①:ネパール編)
1. ネパールは初めての訪問である。地元明石の企業が水関係の会社を首都カトマンズで立ち上げるご縁もあり、美しいエベレストの国として一度訪問したかったのであるが、昨年末に与党・ネパール共産党UMLのポカレル幹事長が訪日した際に面談し、意気投合したこと(2009年12月25日参照)もあり、今回の訪問につながったのである。
2. 訪問した7月20日は、たまたま新首相が決まる国会が開かれる日となり、慌ただしい雰囲気ではあったが、早朝にネパール現首相とお会いした(写真①)。ネパールという国の首相がネパールさんだからややこしいが、共産党UMLの首相で、大変親日家である。水力発電など発展への期待、日本の協力について述べられた。
3. そして、旧知のポカレル幹事長()、そして連立を組んでいるコングレス党のプラカーシュ・マン・シン副党首()と面談。プラカーシュ議員の父、ネパール民主化の雄であり、そのご子息の後にも期待は高いようだ。
4. ネパールでは、政権の座を巡って、与党である共産党UMLとコングレス党、そして最大野党の毛派の三大勢力が駆け引きを繰り返している。ようやく停戦合意により、毛派の暴力的な手法が、落ち着き、平和的に新政樹擁立に向かって動き出したのである。場合によっては、これら三党を中心とする大連立もあり得るのだろうが、その後10日以上経った現時点でも、未だ新首相、新政権は誕生していないようだ。
5. まずは、国の発展には政治の安定が第一である。特に暴力的行為は論外である。日本からのODA(政府開発援助)が止まっているのもそのためである。一日も早く政治の安定をつくり出して欲しい。
もちろん、そういう我々日本も政治的に不安定な状況が続いている。総理大臣が毎年変わっている状況では、諸外国からの信頼を得られないのは言うまでもない。心して国会に臨まなければならない。
6. ネパールでは、国連のPKO監視団(UNMIN)が活動している。
日本からも、6名の自衛隊員が派遣され活動している。UNMIN本部を訪れ、激励する()とともに、実際に武器を没収し管理している現場を訪れ、その実態を視察させて頂いた()。平和、そして安定が第一である。1日も早く、新政権が誕生し、ネパールが発展に向けて大きく歩み出すことを期待したい。
7. ネパールを代表する経済人チョードリー氏とも意見交換()。水力発電や観光事業の将来性について意見交換。また、日本に留学経験のある、親日派のサキヤさんたちとも日本・ネパール関係について意見交換()。ネパールはインド・中国にはさまれ地政学的には、難しい位置にあるが、元来インドとの経済関係は深い。一方で、中国からの働きかけも強く、暫定的に国会の場所となっている国際会議場は中国の経済協力によって建てられたものである()。日本に対する期待も強い。ODAの再開を含めしっかりと対応したい。
8. ネパールの首都カトマンズは、世界遺産であり、あちこちに寺院などがある()。山に囲まれ、美しい国だ。アジア最貧国の一つ()で、訪問した障害者のリハビリテーションの施設も全く不十分だが、日本の青年海外協力隊のボランティアが献身的に活動しており、障害を持った少女の笑顔が素晴らしかった()。このように、世界中で日本の若者も草の根的・精力的に活動している。誇りに思うと同時にしっかりと応援していきたい。
9. ネパールのような高地でも栽培できる珍しい野菜もあり()、何よりエベレストの雪解け水が豊富である。世界中が水を巡って争う中、大きな財産・資源である。私の地元の中小企業の方が進出するのも、水の事業だ。水の豊富なネパールのその将来に期待したい。
2. 訪問した7月20日は、たまたま新首相が決まる国会が開かれる日となり、慌ただしい雰囲気ではあったが、早朝にネパール現首相とお会いした(写真①)。ネパールという国の首相がネパールさんだからややこしいが、共産党UMLの首相で、大変親日家である。水力発電など発展への期待、日本の協力について述べられた。
3. そして、旧知のポカレル幹事長()、そして連立を組んでいるコングレス党のプラカーシュ・マン・シン副党首()と面談。プラカーシュ議員の父、ネパール民主化の雄であり、そのご子息の後にも期待は高いようだ。
4. ネパールでは、政権の座を巡って、与党である共産党UMLとコングレス党、そして最大野党の毛派の三大勢力が駆け引きを繰り返している。ようやく停戦合意により、毛派の暴力的な手法が、落ち着き、平和的に新政樹擁立に向かって動き出したのである。場合によっては、これら三党を中心とする大連立もあり得るのだろうが、その後10日以上経った現時点でも、未だ新首相、新政権は誕生していないようだ。
5. まずは、国の発展には政治の安定が第一である。特に暴力的行為は論外である。日本からのODA(政府開発援助)が止まっているのもそのためである。一日も早く政治の安定をつくり出して欲しい。
もちろん、そういう我々日本も政治的に不安定な状況が続いている。総理大臣が毎年変わっている状況では、諸外国からの信頼を得られないのは言うまでもない。心して国会に臨まなければならない。
6. ネパールでは、国連のPKO監視団(UNMIN)が活動している。
日本からも、6名の自衛隊員が派遣され活動している。UNMIN本部を訪れ、激励する()とともに、実際に武器を没収し管理している現場を訪れ、その実態を視察させて頂いた()。平和、そして安定が第一である。1日も早く、新政権が誕生し、ネパールが発展に向けて大きく歩み出すことを期待したい。
7. ネパールを代表する経済人チョードリー氏とも意見交換()。水力発電や観光事業の将来性について意見交換。また、日本に留学経験のある、親日派のサキヤさんたちとも日本・ネパール関係について意見交換()。ネパールはインド・中国にはさまれ地政学的には、難しい位置にあるが、元来インドとの経済関係は深い。一方で、中国からの働きかけも強く、暫定的に国会の場所となっている国際会議場は中国の経済協力によって建てられたものである()。日本に対する期待も強い。ODAの再開を含めしっかりと対応したい。
8. ネパールの首都カトマンズは、世界遺産であり、あちこちに寺院などがある()。山に囲まれ、美しい国だ。アジア最貧国の一つ()で、訪問した障害者のリハビリテーションの施設も全く不十分だが、日本の青年海外協力隊のボランティアが献身的に活動しており、障害を持った少女の笑顔が素晴らしかった()。このように、世界中で日本の若者も草の根的・精力的に活動している。誇りに思うと同時にしっかりと応援していきたい。
9. ネパールのような高地でも栽培できる珍しい野菜もあり()、何よりエベレストの雪解け水が豊富である。世界中が水を巡って争う中、大きな財産・資源である。私の地元の中小企業の方が進出するのも、水の事業だ。水の豊富なネパールのその将来に期待したい。