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日本の魅力を取り戻すために。
1.4月7日(水)、朝8時、都内のホテルで、超党派の「海洋基本法フォローアップ研究会」。世界の洋上発電について議論。現在、風力発電は、世界の発電量の3%程度にすぎないが、2030年には20%になろうとする勢いで、特に、洋上発電が注目されている。風力発電は、自動車と同じくらいの部品点数(1万点)があり、経済波及効果が大きい。ドイツでは、北部のブレーマーハーフェン市周辺に風力発電メーカーと関連企業が数多く立地する集積地(企業団地)もある。まさに、日本がやってきたことではないか。ドイツが、成熟した資本主義国でありながら、引き続きモノづくりで頑張っている様子、特に、輸出比率が47~48%もある(日本は17~18%)理由の一端が理解できる気がする。

2.その後、政権政策委員会、厚生労働委員会に出席。11時、党本部で成長戦略特命委員会。連日、有識者からヒアリングを行っているが、今日は、格付け機関S&P(スタンダード&プアーズ)の根本マネージングディレクターと金融についての議論を行った。日本の金融機関は、預金量はあるのに、収益率が欧米に比べ際立って低い。今や中国の銀行よりも低い。企業を見る“目利き”がいないことや、株主との緊張感のなさがその理由である。世界の金融機関も、日本自体の成長性や魅力を感じなくなり撤退している。いろいろ問題はあっても、やはり中国には進出するのである。日本の魅力や成長性を取り戻すための政策を打ち出すのがこの委員会の役割であるが、私も新著「新(ネオ)・ハイブリッド国家 日本の活路」(4月20日発売)の中で、「日本経済の空洞化」の危機感と対処法を示した。是非こちらもご一読頂ければ幸いである。

3.昼は、毎年恒例、オーストラリア大使館での桜祭り。各国の外交官や企業家の皆さんと談笑。

午後、今日2回目の成長戦略特命委員会勉強会。コラーキャピタルの小野さんと意見交換。日本がどんどん過保護になっていること、日本の銀行は、今だに「国際部門」があることなど、国際感覚が欠如していること、を指摘された。海外の金融機関は、「アジア部門」とか「ヨーロッパ部門」とか分かれているのである。「国際部門ということ自体古いのである。また、「エクス・ジャパン」という言い方を聞いた。「excluding JAPAN」(「日本を除く」)という意味で、「アジア市場」というときに、かつては、アジアの中に日本を含むとすれば、アジアのマーケットが大きくなりすぎて「日本を除いて」としていたが、今では、日本を含めると、アジア全体としての成長性が落ちるから「日本は除く」のである。英国の金融機関の日本担当アナリスト(分析家)はみんな“廃業”状態だそうだ。世界中で日本に対する関心がどんどん薄れてしまっている。悲しい限りだ。日本復活に向けて何としても頑張らなければならない。

4.3時からは、全国幹事長・政調会長会議。全国の皆さんから同じ思いを聞かされた。夜は、勉強会、打ち合わせなど会合が3ヶ所である。