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地方出張報告(その3)函館、青森出張
1.5月11日(土)、朝一番の便で羽田を出発し、函館へ。到着後、高田屋嘉兵衛資料館を訪問。早朝にもかかわらず、当主の高田菜々さんが資料館を開けてくれた(写真①)。実はこの資料館は、3月中で閉鎖されている。先代の高田嘉七さんが事故で亡くなられ、様々な事情があったようであるが、誠に残念である。そうした中、当時の生活や、時代背景のわかる、多くの資料、生活品などをご説明頂いた。高田屋嘉兵衛翁は、私の地元・淡路島で生まれ、旺盛なチャレンジ精神で、この函館を拠点に様々な航路を切り拓いた。今こそ私たちが、思い出さなければならない“海人魂”である(西村康稔著「新・ハイブリッド国家 日本の活路(スターツ出版)」P.87~89参照)。その足跡をしっかりと次代にも残せるようにしたいものである。

2.その後、函館市の経済界の方々と意見交換会。出席者からは、地元経済はまだまだ厳しい状況であること、他方、アベノミクスとともに、2年後に新幹線を函館まで延伸することへの期待、補助金の使い勝手の悪さなど、数々のコメントを頂いた()。しっかりと受け止め、対応したい。

3.その後、電車に乗って青函トンネルを通り、青森へ。青森県の経済界の方々と意見交換である()。
 出席者の方々からは、①青森県も東日本大震災の被災地であるが、3県(岩手、宮城、福島)に比べて忘れられがちである。引き続き、復興に向けて支援してほしい。②これまでのところ、約半分の企業の業績が改善し、賃金を引き上げる方向であるが、他方、半分の企業については、引き続き低迷、あるいは、原材料費・電気代のアップで業績が悪化している。③観光にも力を入れていること。④地域の成長には、何より人材育成が大事、などのご意見を頂いた。こうした貴重なご意見にしっかりと対応したい。

4.私からは、夏頃には、補正予算(事業規模約20兆円)の効果、円安の効果が地方にも現れると期待している、そうなるよう全力で取り組みたいと申し上げた。記者ブリーフの後、夕方の便で伊丹空港へ。夜は、地元の会合をはしご。

  • 高田屋嘉兵衛資料館
  • 函館市の経済界の方々と意見交換会
  • 青森県の経済界の方々と意見交換会