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ヨーロッパ出張報告
1.10月22~23日、ベルギーのEU本部での「グルジア復興支援会議」に日本政府代表として出席した。EU、アメリカはじめ各国の外務大臣など閣僚級がそろう場であるが、国会で中曽根弘文大臣が出張できないため、私が代理を務めることとなった。

2.グルジアは、アジアとヨーロッパをつなぐ結節点であり、これまでも民主化と市場経済化を実践し、10%を超える成長を続けてきた優等生である。その意味で、各国がそろって復興支援を行うのは象徴的である。日本は、米国の10億ドル(約1000億円)、EUの5億ユーロ(約7000億円)に次ぐ2億ドル(約200億円)を公約し、その旨私より表明したところである(写真①。②の写真の左はフォア米国救援庁(USAID)長官)。

3.このことについて、EUのヴァルトナー委員(前オーストリア外務大臣、)や、フランスのクシュネール外務大臣()との個別会談でも感謝を表明されたところである。

4.また、グルジアのグルゲニッゼ首相()からも、大変な感謝をされた。特に日本の支援の対象である「東西回廊整備事業」のインフラ整備が、グルジア経済の復興・活性化につながるとの共通の認識であった。

5.そして、紛争処理の専門家であるスウェーデンのビルト外相()とも意見交換、また、エストニアのパエト外相(何と34才!、中央)、グルジアのトケシェラシヴィリ外相(38才!、左)とも昼食を共にしながら、ロシア情勢等について意見交換。こうして、世界の若い政治家とも交流を深めながら、貴重な経験をさせて頂いた出張であった。

6.ちなみにEU本部のあるベルギーの首都ブラッセルは、約15年ぶりの訪問であるが、当時にはなかった多くのビルを含めEU関連のビルが立ち並び()、古い歴史ある街と混在する街並みであった。
世界遺産であるグラソ・プラス広場()は昔と変わらず、そして、あの世界三大「がっかり名所」の一つ「小便小僧」は今も健在で()、遠くに飛ばしていた(!?)。そして、もう一つの世界遺産である、建築家オルタのアール・デコデザインを取り入れた設計の美術館()も通りすがりに眺めた。
ベルギーはチョコレートとワッフル、そして刺繍が有名で、街のいたるところにお店が立ち並んでいる()。ゆっくりできれば、楽しい街に違いないが、わずか1日ほどの滞在で、ほとんど会議と個別の対談で終わってしまった。
是非いずれ、家族連れで来たい街である。