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新型コロナウイルス感染症専門家会議提言、格闘イベントへの自粛要請
○新型コロナウイルス感染症が世界各地で猛威を振るっており、全世界での感染者数は22日に30万人を超えました。我が国の感染者数は、22日12時現在、1046人となっています。

○そうした中、3月19日に「新型コロナウイルス感染症に関する専門家会議」の現状分析・提言が発表されました。私も「新型コロナ特措法」担当大臣として初めて会議に参加しましたが、専門家の皆さんの強い危機意識を感じました。この提言は、現状の感染状況に対する評価や今後の政府の取組の方向性を示す内容となっており、概要をお知らせしたいと思います。

○まず、国内の「感染状況と今後の見通し」です。感染状況については、
①爆発的な感染拡大には進んでおらず、引き続き、持ちこたえているものの、
②都市部を中心に感染者が少しずつ増えているなど、一部の地域で感染拡大が見られる
という見解が示されました。専門家会議は「対策の効果」として、学校一斉休校やイベント自粛など一連の国民の適切な行動変容により、国内での新規感染者が若干減少するとともに、効果があったと評価しています。他方.今後の見通しとしては、これまでの努力を続けなければ、全国のどこかの地域で患者の急激な増加、いわゆるオーバーシュートが生じる可能性が指摘されています。このため、皆様には密閉空間・密集場所・密接場面など3つの条件が同時に重なった場を避けていただく努力を続けていただきたいと思います。政府としても、
①感染の連鎖を断ち切るためのクラスター対策の抜本的な強化
②感染者の急増に備え、重症者への医療に重点を置く医療提供体制の整備
③国民の行動変容を一層徹底していただくための周知啓発
に全力を挙げて取り組んでいきたいと思います。

○また、3月22日のさいたまスーパーアリーナで開催された格闘イベント(K-1)について、集客1万人超を想定する全国的な大規模イベントであったことから、会場の所有者である埼玉県から主催者に対し、開催の自粛を要請しました。私からも、担当大臣として、大野埼玉県知事に対し、自粛や、主催者がどうしても開催する必要があると判断する際には、
①感染予防策の実施、②クラスター感染発生リスクが高い状況の回避、
③感染が発生した場合の参加者への確実な連絡と行政機関による調査への協力などの対応
を、あらためて埼玉県から主催者に要請するようお願いしました。

○結果として、主催者が開催の自粛は行わなかったことは極めて遺憾ですが、県からの要請を受け、観客のマスク着用徹底や大声での応援の自粛依頼、アルコール消毒液の設置、飲食・喫煙スペースの撤去、観客の連絡先の収集など一定の感染対策が講じられたと聞いています。

○専門家会議の提言では、引き続き、全国的な大規模イベント等については、主催者がリスクを判断して慎重な対応が求められるとしています。全国的な大規模イベントについては、今後とも、しっかりと注視していきます。

【テレビ出演のお知らせ】
3月23日(月)23:00-23:40 ワールドビジネスサテライト(テレビ東京)
テーマ「新型コロナウイルス感染症の拡大による経済への影響、経済対策など」

3月29日(日)21:00-21:54「サンデーニュースBizスクエア(BS-TBS)」
テーマ「経済対策について」


  • 「新型コロナウイルス感染症に関する専門家会議」の現状分析・提言が発表されました。「新型コロナ特措法」担当大臣として初めて会議に参加しました。
    (2020年3月19日)
  • 19日の 新型コロナウイルス感染症の専門家会議開催に向け、脇田隆字座長、尾身茂 副座長と現在の感染状況や今後の進め方などについて意見交換しました。
    (2020年3月17日)