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東シナ海周辺海域を視察
1.18日(月)自民・公明の海洋政策チームで、東シナ海を視察した。7月の海洋基本法施行に向けた勉強・検討の一貫で、現在日中間で協議が継続している日中中間線周辺でのガス田開発の現場、日本の領土である尖閣諸島など、海上保安庁のファルコンに乗り込み視察した。

2.第一の感想は、日本が「海洋国家」として無限の可能性があることを改めて認識したことである。我が国は領土面積の12倍もの排他的経済水域(EEZ)を有するのであり、この面積は世界6位である。領土面積は小さく、「資源小国」であるが、我が国のEEZには無限の石油・ガス・鉱物資源が眠っているのであり、「資源大国」ともなり得るのである。

3.日中中間線周辺では(いずれも中国側ではあるが)、中国は4カ所でリグを建て、そのうち3カ所でガス生産を行っていることがフレア(炎)により確認できた。さすがに、最も中間線に近く、問題になっている白樺(中国名「春暁」)ガス田はフレア(炎)はなく、中国旗が立っていた。日中首脳間では、「東シナ海を平和・協調の海」にしようと、「より広い海域での共同開発」に合意しており、調査・開発が先行している中国側からの情報提供を含めた、共同開発へ向けた協議が加速することを期待するものである。もちろん、海洋基本法と同時に「安全水域法」も成立しており、この法律に基づく「安全水域」の設定により、中間線の日本側での調査・試掘に向けた準備・検討も進めていくことが大事である。

4.尖閣諸島は、周囲約11kmの立派な島である。想像していた以上に緑もあり、美しい島である。灯台もはっきり認識できたし、野生化したヤギも見えた。

5.今後、党の海洋政策特別委員会として、国際海洋法条約や、国境紛争についての国際司法裁判所の判例など、詳細に分析・勉強を進め、総合的な海洋政策の立案に向けて、引き続き検討を進めていく予定である。事務局長としてしっかりカジ取りを行ってまいりたい。