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カンボジア出張(その③)<12/31(その②)から続く>
8.カンボジアの子供たちへの新しい小学校の贈呈式に加えて、5月に来日された際に私主催の朝食会を開いたソーケン第一副首相との会談(18年6月2日ブログ参照)、フンセンシンペック党党首・プットレアズメイ副首相との会談などを行ったが、その合間をぬってアンコール・ワットを訪問した。この大きな世界遺産をわずか数時間で見て回ったのである(通常は2~3日で回るツアーが一般的)。

9.確かに壮大で美しい建造物である。水辺に反射して上下に映る姿などほれぼれしてしまう。何枚も同じ光景の写真を撮ってしまった。ちょうど建設された年代も近い、金閣寺や銀閣寺を思い出したくらいである。しかし、建物は、インドのヒンズー文化の影響を受け、タージマハールやミャンマーのバガン、そしてインドネシアの遺跡に近いものを感じる。壁面の模様が美しく、11~13世紀の戦いの模様や、クメール人のみならず、中国人の姿も多く描かれている。かなり昔から相当程度中国の影響も受けているのである(ちなみにカンボジアの食べ物は、タイ料理とベトナム料理と近く、タイのトム・ヤン・クンのような辛いスープやベトナムの生春巻き(ゴイクオン)のようなものがある。)

10.さて、このアンコール・ワットであるが、ワットは「寺院」という意で、アンコール・トムのトムは「大きい」という意味だそうである。即ち、アンコール・トムという大きな街に、アンコール・ワットという大寺院があるのである。このアンコール・トムにある別のバイヨン寺院も、そしてアンコール・ワットも日本の支援で遺跡の修復を行っている。崩れた石の模様を見ながら、まるで巨大なジグゾーパズルを解くように、組み直していくのである。気の遠くなる作業であるが、早稲田大学や上智大学の協力も得て実施されている、あちこちに日の丸の国旗があり、日本人としてうれしい限りである。このアンコール・ワットを訪れるすべての日本人が誇りに思うであろう。やはり「技術と汗」こそが世界から尊敬され、リーダーたるための基本である。このことを改めて感じた次第である。

  • アンコール・ワットの美しさ!
  • 壁画は極細かな模様です。歴史や当時の生活が描かれています。
  • アンコール・ワットの頂上までは、急斜面の階段を登らなければなりません。
  • 傾斜をわかってもらえますか?
  • 頂上からの光景。
  • 3人の水の妖精。うちの3人娘を思い出しました。こんなおしとやかではないですが。
  • 韓国のツアーバスも多いです。
  • 食堂でのランチ。タイ風でもあり、中華風でもあり・・・。
  • カンボジアの「アンコール・ビール」。
  • カンボジア唯一のワイン「パーム・ワイン」。フルーティーな甘いワインだそうです。
  • 生春巻をつくる若い女性たち。野菜が生なので、私は遠慮しました・・・。
  • 田舎の子供たち、トランプをして遊んでましたが、写真を撮ると、すぐに「1ドル」「1ドル」とせがんできます。