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大晦日のご挨拶
1. 年末年始も奮闘されている医療従事者の皆様には心から敬意を表します。これ以上感染が拡大すると医療が持ちません。東京はじめ過去最多の水準で増加傾向が続いています。このまま感染拡大が続けば、国民の皆様の命を守るため、緊急事態宣言も視野に入ってきます。なんとしても感染を抑えなければいけません。
これからの年始の期間は家族とだけ静かにお過ごしください。感染が拡大している地域の皆様には帰省を控えていただいていますが、どうしても帰省されている場合でも、ご年配の親御さんとお子さんとは玄関先で挨拶するだけで、家には上がらないといった配慮をしてください。
また、同級生など普段合わない方との面会は感染リスクが高く、控えてください。初詣も時期をずらすなど慎重にお願いします。成人式に参加される方も、式の後の会食や飲み会は感染リスクが高いので控えてください。新年会もやめていただくよう重ねてお願いします。
以上、いつもの冬とは違うことをご理解の上、感染拡大の防止にぜひともご協力をお願いします。
  (内閣官房のホームページに、国立国際医療研究センターの忽那賢志先生と共同の年末緊急メッセージを掲載しています。ぜひご覧ください。)

2. このように国民の皆様にお願いしていると同時に、酒類を提供する飲食店には都道府県知事から営業時間の短縮をお願いしているところですが、人出が減らず、接触機会が減少しないため、感染拡大が抑えられていません。新型インフルエンザ特措法について、国民の命を守るために感染拡大を抑える実効性をあげる改正を考えざるを得なくなっています。感染拡大の現実を踏まえ強制力を持つことについても検討を進めたいと思います。
与野党の国対委員長間で法改正について協力の方向性が示されたことは大変ありがたいことです。昨日も尾身茂分科会会長やスタッフと議論を重ねましたが、与野党の考えもよくお聞きしながら検討を急ぎ、年明けの分科会において議論し、一日も早く提出できるよう作業を加速していきます。

3. まずは出来るだけ早く現在の流行を収束させるため、感染拡大防止に全力を挙げて取り組みます。厳しい状況にある事業者の皆様への支援をしっかり行い、その上で、「決してデフレに戻さない」、「来年度中には日本経済をコロナ前の水準に戻す」という決意で、経済対策を着実に実行していきます。来年こそは、コロナに打ち勝った証として、東京オリンピック・パラリンピックを安全に開催し、日本の、そして世界の未来を拓く象徴となることを期待しています。

皆様にとって来年が良い年となるよう、私も強い使命感を持って全力で取り組んでいきます。引き続きのご指導ご支援をよろしくお願いします。