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保守本流として、ブレずに、真っ直ぐに。
1.先日、読売新聞一面に「維新と合流へ 新党準備」との記事が掲載され、私の名前も書かれた。多くの皆さんからご心配のお電話やメールを頂いた。私への取材もなしに記事は書かれており、憤りを覚えるが、各紙とも、その日の夕刊、翌日の朝刊には、否定する私のコメントが掲載された。

2.私は、基本的に、自民党が、それぞれの地域に根ざした政党として原点に立ち戻り、過去のしがらみを断ち切って、有権者の信頼を回復し、再び政権を担うことが日本再生の基本だと考えている。そのためにも、思い切った世代交代を行い、私の世代が中心となっていかなければならない。8月7日には私自身が代表となって、党内の中堅・若手を中心に約30名で「経済活力・雇用創出研究会」を立ち上げたところである。

3.ちなみに、先日のロンドン五輪では、日本選手が多数のメダルを獲得し、様々な種目で感動を与えてくれた。私が最も印象に残っているのは、競泳の男子平泳ぎ200mである。五輪3連覇を狙ったあの北島康介氏(29才)が破れ、新進気鋭の立石諒氏(23才)が先輩の北島氏を上回るタイムで銅メダルを取ったことである。スポーツや芸能の世界では当たり前のことだが、次から次へと新しい選手、スターが出てくるのである。正に、日本の経済・社会に求められていることだ。かつての大企業の多くが厳しい状況になっているが、それに取って代わるベンチャー企業など新しい会社が生まれてこなければならない。政治の世界も同じである。私たちの世代が前に出て、新しい時代にふさわしい、オープンでクリーンな政治に変えていく時だ。いよいよ、出番近し!の思いである。

4.こうした視点に立ち、日本の経済成長、特に地域の活性化に向けて、中心となって活動していく決意で、自民党を離党することなど有り得ない。そして、急がれる日本再生、外交の立て直しのために、できることなら、長年の連立政権で信頼関係が醸成されてきている自民・公明を中心に、来たるべき衆議院選挙と来年7月に必ず行われる参議院選挙を通じて「安定政権」をつくらなければならないと考えている。

5.しかしながら、衆議院で自公で過半数を取っても、参議院では過半数なくねじれの状態が続く。また、既存の政党の枠組みに対する不信も根強い。政界再編も視野に入れながら、「安定政権」をつくるためには、単なる数合わせではなく、志や政策を同じくするメンバーが結集することが大事である。この視点から、例えば、私が取りまとめ役の事務局長として、自民党の中谷元代議士、民主党の長島昭久代議士、公明党の佐藤茂樹代議士他と「新世紀の安全保障体制を確立する若手議員の会」の活動を行うなど、いくつかの超党派の議連連盟や勉強会を行なってきている。今回報道された「道州制型統治機構研究会」もその一つで、「維新の会」には、元々自民党で政策が近いメンバーもおり、道州制などの地方分権や憲法改正に賛同する仲間が集まっての研究会である。
こうした様々な超党派の勉強会などを通じて、目先の選挙対策ではなく、将来、志と政策を同じくする同志が結集して安定政権をつくる際の基礎となれば、と考えている。

6.私の考えは以上の通りです。誤解を与える報道で、いろいろとご心配をおかけしましたが、ブレずに、真っ直ぐに、保守本流の中心として頑張る決意です。どうぞ引き続きのご指導ご支援を心からお願い申し上げます。