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政治も官僚も動かない
1.日銀の金融緩和策と政府の経済対策が発表されたが、遅い、小出し、新味なしで、為替は円高に、株価は9000円割れと、すぐに元に戻った。何のメッセージも持たなかったのである。財務副大臣が「尽速に対応してくれた」と日銀の対応を評価したが、正にこのコメントが政府の“呑気さ”を象徴している。

2.首相はじめ、各大臣が責任の重さを自覚せず、大臣の持つ権限の大きさを認識していない。やれることは沢山あるはずだ。今こそ、日本経済のために、国民のために、権力を使う時なのに、その使い方を知らない。

3.官僚は官僚で、勝手に動いたら怒られるから、政治からの“指示待ち”である。官僚は、本来自律的に普段から政策を打ち出し、錬磨しているはずなのに、指示がないから、動けない。さらに、今では、「政策コンテスト」が行われるから、普段はアイデアを出そうとはしなくなっている。政治も動かなければ、官僚も動かないのである。

4.この現状を目の当たりにしているからこそ、民主党内にも世の中の玄人筋からも、小沢待望論があるのだろう。いや、今こそ、自民党の出番としなければならない。