小沢幹事長の元秘書の石川知裕代議士、池田光智元私設秘書が逮捕された。新たな展開を見せている。今後は、小沢氏本人の関与がどこまであったのかが焦点になるが、4億円もの巨額な資金の動きであり、しかも、その原資は、ゼネコン水谷建設からの裏献金とも言われている。こうした収支を正確に記載しなければならないはずの政治資金収支報告書である。疑惑が事実だとすれば、極めて悪質な行為である。小沢氏は「（検察と）断固として、戦っていく決意」と話したと報道されているが、少なくとも自分の元秘書が何人も逮捕されているのであるから、小沢氏本人が説明責任を果たすべきである。鳩山総理も「戦って」と述べたと言われているが、鳩山総理は「しっかりと説明して潔白を証明し、国民の皆さんにも理解してもらって下さい。」と言わなければならないのである。民主党内から小沢氏に説明を求める声が出てこないのも残念でならないが、少し発言のあった前原国土交通大臣についても、八ッ場ダムをはじめ、多くのダム事業を中止する意向であるのに、なぜ、本件の事件の舞台である岩手県・胆沢（いさわ）ダムは中止にならないのか、についての説明を求めたい。元秘書は「“胆沢”ダムは“小沢”ダム」と話していた、との報道もあった。民主党ぐるみで小沢氏を守ろうとしているのではないのか？と勘ぐりたくもなる。18日からの国会は、本来なら経済・景気対策を第一に、重点に議論しなければならないのに、波乱含みのスタートとなる。