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北朝鮮、飛翔体発射。外務省で対応。
1.4月4日(土)、防衛省はとんでもない誤報(「北朝鮮が飛翔体発射」)を発した。日本中がこの情報で身構えた。「ウソつきの羊飼いの少年」と同じように、信頼を失いかねない。過度の緊張の中でのミスであろうが、こんなことでは国の安全を任せられない、との批判が出ても当然である。心して対応してもらいたい。

2.5日(日)11時半過ぎ、成田にベネズエラのチャベス大統領を迎えに行く途中で、北朝鮮が飛翔体発射の連絡を受けた。防衛省の高官にも連絡を取った。どうやら第1段ブースターは日本海(秋田沖280Km辺り)に、第2段ブースターは太平洋(日本の東1270Km辺り)に落下、日本の領土への落下物はないようだ。この点は、ひと安心であるが、この北朝鮮の行為は許されるものではない。“弾道ミサイルの計画に関連するすべての活動を禁止する”安全保障理事会決議違反であり、日本として厳重に抗議するとともに、断固たる態度を取るべきである。そして緊急に安全保障理事会を開くことを求めるなど、各国で協調して、北朝鮮への制裁も含め働きかけを強化しなければならない。

3.14時過ぎ、成田空港で、日本政府を代表して、チャベス大統領を出迎え。機内に乗り込み、タラップから大統領とともに降りる。この間、二人だけで、会話をする。特に、私が昨年2回訪問したことを話すと、大変盛り上がり、野球の話から、桜の話やら、石油の話やら。大統領はWBC、野球の話が大好きなようで、両国で最強の関係を作ろう、と誓い合った。

4.そのまま、外務省に入り、北朝鮮問題に対応。中曽根大臣が各国の外務大臣と電話協議を行うのに同席。今後の対応について、確認していく。日本時間の6日午前4時に国連安全保障理事会の公式会合の開催が決まる。

結局9時過ぎまで外務省で執務。明日は神戸で春のセミナーだが、戻れるかどうか。

(写真は、中曽根大臣と打ち合わせる前に、伊藤副大臣と意見交換の様子)