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~第161回(秋の)臨時国会の開会にあたって~
1.いよいよ秋の臨時国会が始まりました。カネ(政治資金)の問題、さらなる年金改革の問題、在日米軍の再編の問題、対北朝鮮の問題など課題山積の中、与野党ともに、足の引っぱり合いではなく「建設的」な論戦を望むところです。

2.今国会から、環境委員会を外れ、新たに特別委員会である「国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会」委員となりました。これまで農林水産、内閣、環境と三つの常任委員会委員でしたが、常任委員会を三つも入るのは異例で、今後は二つの常任委員会、一つの特別委員会の委員という通例のスタイルになります。これまで既に8回質問に立ちました(一年生では最多だと思います)が、これからも、政府・与党の一員ではありますが、政府・官僚に対して、しっかりと「おかしいことはおかしい」と主張していきたいと思います。

3.新たに委員となる「国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会」は、日本でも今後恐れのある国際テロをいかに予防し、また廃絶していくかを議論するとともに、イラクでの人道復興支援を今後どう進めていくか、そして、何より国際社会の平和を築いていく上で、日本の役割・責務は何か、日米同盟と国連の機能を如何に両立していくか、などをしっかりと考えていきたいと思います。
 特に、在日米軍の75パーセントが集中する沖縄の方々の負担の大きさを考えたとき、時まさしくアメリカ政府も、アジアにおける米軍の再編・削減を検討・打診してきており、在沖縄米軍のグアム、オーストラリアなど他国への移転も含め、大胆に意見交換することが必要だと思います。
  先日のワシントン訪問の際も、米国の外交担当者、米軍(ペンタゴン)担当者とこの問題について意見交換しましたが、幅広い観点から様々なオプション(選択肢)、シミュレーションを議論したい、との思いが伝わってきました。米国側は、いわゆる「ポリティカル・アポインティ」(官僚ではなく政治家が各省庁の局長や部長クラスに政治的に任命される)が政治家として大所高所から議論しておりますが、これまで日本側の「政治」はしっかりと対応しておらず、官僚任せであったことも反省しつつ、国民感情も踏まえ、しっかりと議論してまいりたいと思います。

4.また、安倍晋三・党拉致問題対策本部長のもと、「北朝鮮経済制裁シミュレーションチーム」が結成され、私もそのメンバーに加わることになりました。経済制裁により、核兵器開発を断念し国際社会の一員に復帰した「リビア」の事例を参考にしつつ、消息不明の拉致被害者の方々の真相解明、核開発断念につながるように、しっかりと対応していきたいと思います。

5.なお、今回、環境委員会は外れますが、「環境問題」は私のライフワークの一つであり、「公約」である風力発電やバイオマス発電をはじめ温暖化対策、廃棄物対策について、今後とも積極的に活動してまいります。今夏の異常気象を見ても、温暖化について早急な対応が必要です。がんばります。


衆議院議員 西村やすとし