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アジアとの人材交流
アジアの国々との関係がぎくしゃくしている。経済の交流は一段と深まっているからそんなに心配はないのであるが、中国に比べて日本の存在感(プレゼンス)が小さくなってきていることは気がかりである。何をすべきか。第一に二国間あるいはアセアンとのEPA(経済連携協定)やFTA(自由貿易協定)を大胆に進めることである。確かに国内の農水産業への配慮は必要だが、食糧やエネルギーの安全保障をアジアの地域全体で考えていくべきである。アジアの国々のさらなる発展のためにも、貿易・投資の一層の促進を図るべきである。そして、この分野では日本はどの国よりも大きな貢献ができるはずである。
第二に、人材育成である。タイでは、日本で研修を受けたタイの人々が中心となって若い人材を育て、産業を興していった。日本としてアジア各国からもっと大胆に人材を受け入れればいい。高校生から、大学生、そして若い産業人まで幅広く留学生・研修生を受け入れるべきである。今般、補正予算で「日中21世紀交流事業」として中国の若者の受入れ事業に25億円の予算が確保された。このような事業をさらに拡充すべきであるし、もっとPRもすべきである。