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東アジア出張報告(その2)~中国・深セン編~
1.11月10日、香港から船で約1時間、深セン市の蛇口港に着いた。(確か)1994年1997年、2001年に続いて4回目の深センである。来るたびにその変わり様の大きさに目を見張るがわけである。今回もまた驚いた。

2.まず、多くの中国地場のベンチャー企業が育っていることである。かつては経済特区として外資導入をテコに発展してきた。しかし、ここに来て地場の企業が数多く育ち、内発型の傾向を見せ始めている。そして、深市の担当者は「企業成長のためなら、何でもやる」と豪語していたし、私たちに対しては「日本企業との連携を後押ししてくれ」と盛んに地場企業のPRをしていた。いくつかの企業の方々とも話したが、靖国のことなど何も触れず、ただただ宣伝をしていた。

3.中でも「華為(HUAWAY)」はすごい。1988年にわずか10人ほどで始めた企業が今や従業員3.4万人、売上80億USドル(≒約1兆円)の大企業である。スウィッチングや通信ネットワーク機器で今や日本の企業を凌駕している。しかし、他の中国企業と違って攻撃的ではなく、「当面M&Aはしない」、「日本企業とも連携したい」とのことであった。ちなみにこの企業で、大卒新人で年間総括8万~10万人民元(120~150万円)、大学院生で10~15万元(150~220万円)とのことであるが、入社3年目には倍以上の差がつくという。実力主義の会社である。

写真は華為(HUAWAY)の高級副総裁から説明を受けている所。